特集は親子でつかんだ金メダルです。6年前、エアロビックで県内ナンバーワンに輝いた長野県上田市の少女が高校2年生となって2024年5月、世界大会で優勝しました。コーチの母と二人三脚で成し遂げた快挙です。


■エアロビ選手の女子高校生

音楽に合わせて軽快に、しなやかに、そして力強く。エアロビックの練習に励むのは長野県上田市の高校2年生小原理子さんです。

「エアロビック」は、アメリカ発祥の健康づくりの運動「エアロビクス」を起源とするスポーツ。大会では技の難易度や芸術性を競います。2024年8月、佐賀県で開催される「国民スポーツ大会」では公開競技にもなっています。

理子さんが手にする金メダル。実は2024年5月の世界大会で部門優勝を果たした時のもの。

小原理子さん:
「まだフワフワした気持ちでいるんですけど、すごく嬉しかったという言葉しか出てこない」

理子さんは15年に渡ってコーチでもある母・洋子さんと二人三脚でエアロビックに励んできました。


■2歳から競技開始

2歳で競技を始めた理子さん。初めて出場した大会では一人が不安で洋子さんにしがみついて離れませんでした。

その後は週6日の練習で力をつけ、小学5年で出場した県大会では、高校生を含めた中で「総合優勝」を果たします。

小学5年当時の理子さん:
「小さい時は練習とかきつかったけど、できなかった技ができたり、大きな大会で優勝すると楽しい」


■世界大会で優勝

あれから6年。

今年5月、世界大会のジュニア・トリオ部門に、大阪と熊本の選手とチームを組んで、出場。互いのクラブを行き来しながら練習を重ねてきた演技を本番にぶつけました。その結果、みごと優勝を果たしたのです。

小原理子さん:
「1位って出て歓喜というか自然と涙が出てきてすごく感動しました。3人で本当に息があって演技をすることができて、その結果が優勝という形につながってすごく嬉しい」

2歳から指導してきた母・洋子さんはー。

小原洋子さん:
「自分の目標を決めたものに関しては妥協せずそこまではしっかりやり続けることができるところが(小原さんの)特性だと思うので、あきらめずに結果ができるところまで続けられることが今回の(世界大会優勝という)ご褒美」

■クラブの後輩たちの「目標」

クラブの後輩たちにとって理子さんは「目標」であり、頼りがいのある「お姉さん」です。

クラブの選手は―

小学3年生:
「かっこいい。分からないことを教えてくれる。(理子さんのように)世界一になる」

中学1年生:
「演技の技などもきれいでお手本になるような(存在)。理子さんの演技とかを見て自分もああなれたらいいなと思う」

■浅間山とエベレスト程違うシニア部門へ

今年、17歳になる理子さん。ジュニア部門を卒業し、いよいよシニア部門へ。

小原洋子さん:
「ジュニア部門のシニア部門では浅間山とエベレストくらいランクが違うので」

先日、シニアとして初めて出場した大会では11人中7位という結果でした。

小原理子さん:
「順位では落ち込んでいなくてもっと改善点が見つけられた試合になりました。上を狙うにはもっともっと本当に練習が必要なので、自分の足りない部分を痛感できた試合だった」

泣き虫だった少女が逞しい選手に。理子さんはシニアでも頂点を目指します。

小原理子さん:
「ワールドカップにシングル部門で出場して1位をとるということを一番の目標として、高身長を生かしたダイナミックな動きが持ち味なんですけど、綺麗ながらもパワフルに動くことを課題として(練習を)やっていきたい」

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