【神戸市・高砂市(三菱重工West)-豊田市(トヨタ自動車)】試合終了後、応援団の声援に応える豊田市の佐竹功年=東京ドームで2024年7月25日、西村剛撮影
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 第95回都市対抗野球大会は第7日の25日、2回戦があり、前回大会優勝の豊田市・トヨタ自動車は神戸市・高砂市・三菱重工Westに敗れた。今大会限りでの現役引退を表明していた豊田市の佐竹功年投手(40)は登板がないまま「最後の夏」を終えた。

 佐竹投手は香川・土庄高から早大を経て2006年にトヨタ自動車に入社。都市対抗では14年に大垣市・西濃運輸の補強選手として日本一に貢献。主将を務めた16年はトヨタ自動車を初優勝に導き、橋戸賞(最優秀選手賞)に輝いた。今季19年目の右腕はチームを全国屈指の強豪に押し上げ、今年1月に今夏の都市対抗で現役引退すると表明していた。

【浦添市(沖縄電力)-豊田市(トヨタ自動車)】九回表2死満塁のピンチに、浦添市の金城長靖を内野ゴロに打ち取り、ガッツポーズする豊田市の佐竹巧年=東京ドームで2024年7月19日、徳野仁子撮影
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 19日の浦添市・沖縄電力との開幕試合では、チームが準優勝した第90回大会(19年)の千葉市・JFE東日本との決勝での救援以来となる都市対抗のマウンドに上がった。0―0の九回2死一、三塁で登板し、四球を与えながらもピンチを切り抜け、サヨナラ勝ちにつなげた。

 開幕直前には「トヨタ自動車が名門になるために、強くあり続けるために、ということしか考えていなかった。最後だからといって、特別なことはできない。優勝して終われたら言うことはないが、勝敗は時の運もある。僕を含め、みんなでトヨタらしく生き生きとしたプレーをグラウンドで表現して終わりたい」と語っていた。【黒詰拓也、下河辺果歩】

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