声援を送るNTT東日本の応援団=東京都文京区の東京ドームで2024年7月23日午後6時12分、塚本紘平撮影

 東京ドームで行われている第95回都市対抗野球大会で、NTT東日本(東京都)が23日、初戦を迎えた。NTT東の応援団は前日、東海道新幹線がストップして応援団が一部来られなかったNTT西日本(大阪市)の試合で「助っ人」を買って出たばかり。「今日が本番」とスタンドから声援を送った。

 NTT東では前日、社内で呼び掛けがあり、1回戦に臨んだNTT西のスタンドに約200人が応援に来たという。応援団リーダー長の金野輝さん(34)もその一人。応援団関係者では現役団員のほか、歴代の応援団長らOB・OGを含めて約20人が駆け付けた。

 これまでも両社の間では「友情応援」が行われており、NTT東が都市対抗に出場できなかった2023年は、応援団がNTT西の試合の応援に力を貸した。元々一つの会社だった両社は社歌が同じで、一部のチャンステーマも一緒だ。NTT西のオリジナル応援は動画で研究し、「あうんの呼吸」で後押しした。

 これに応えるように、NTT西は1回戦を快勝で突破した。「力になれて良かった。こちらも勢いをもらえた」と金野さん。「両チームが対戦して同じ社歌をドームに響かせられれば」と両チームの直接対決を望んでスタンドから声をからしたが、チームは敗れた。【米江貴史】

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