【豊川市(東海理化)-横浜市(ENEOS)】九回表から登板した横浜市の2番手・田沢純一=東京ドームで2024年7月22日、宮間俊樹撮影

 都市対抗野球大会は22日、横浜市・ENEOSの田沢純一投手が豊川市・東海理化との1回戦でマウンドに上がった。6点リードの九回に2番手で登板し、打者4人に1安打無失点で締めた。都市対抗のマウンドは16年ぶりだった。

 田沢投手が都市対抗で登板するのは、新日本石油ENEOS(現ENEOS)で優勝に貢献した2008年以来。同年秋に海を渡り、09年から所属した米大リーグ・レッドソックスで13年のワールドシリーズ(WS)制覇に貢献するなど通算388試合に登板した。その後は台湾やメキシコのチームを渡り歩き、22年9月に古巣に復帰した。

 田沢投手の試合後の主なコメントは以下の通り・

横浜市・田沢純一投手 

 七回ぐらいに「どうなるか分からないから準備をしてほしい」と言われた。去年は全く投げられなかったので、こうやって(試合を)締めさせてもらったことにすごく感謝している。

 去年は肩の調子が良くなかった。まだ本調子ではないが、試合で投げられるようになってきている。投げてチームに貢献することができて良かった。

 (142キロを計測し)納得というか、もちろん練習では引き続き「少しでも良く」というのはあるが、試合になれば泥臭くアウトを取って、ENEOSが勝つことが大事。球速というより、勝って良かったなと思う。

 (久しぶりの東京ドームでの登板は)ENEOSの社員の人も「田沢がいる」って分かってくれたかなと。そういった意味で、久々に大声援の中で名前を呼んでもらえて良かった。レッドソックスがとかENEOSがとかではなく、しっかり準備をして一生懸命投げて、少しでもチームに貢献することが大事。引き続きそれができたらいいなと思う。

 (今後も)現役でする、しないというのは別として、本当に久しぶりに東京ドームのマウンドで投げられたことはすごくポジティブに捉えて、また次戦投げるかどうか分からないが、自分なりにしっかり準備をして臨みたい。

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