インタビューに応じるパレスチナ・オリンピック委員会のナデル・ジャユシ副事務局長=21日、パリ郊外(共同)
【パリ共同】パレスチナ・オリンピック委員会(POC)のナデル・ジャユシ副事務局長が22日までにパリ郊外で共同通信のインタビューに応じ、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルの選手団についてパリ五輪(26日開幕)からの除外を国際オリンピック委員会(IOC)に求めていることを明かした。戦闘を支持している選手もいると主張した。IOCからの回答はまだないという。 パレスチナ自治区ガザでは約400人の選手やコーチらスポーツ関係者の死亡が確認され、ジャユシ氏は「(イスラエルは)五輪精神に沿っていない。IOCは、虐殺をすることを誇りにしている人々に大会出場を許可することに懸念を抱くべきだ」と断じた。 パレスチナの五輪参加が初めて認められたのは1996年アトランタ大会。パリ五輪には陸上や水泳など、IOCからの招待を含めて8選手が出場する。イスラエル・オリンピック委員会のヤエル・アラド会長は5月にパレスチナ選手団を歓迎する姿勢を示していたが、ロシアとウクライナの対立と同様に分断の構図で「平和の祭典」を迎える。
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