全国高等学校女子硬式野球選手権大会が20日に始まります。昨年の優勝校、兵庫県・神戸弘陵学園高等学校女子野球部。彼女たちのグラウンドを覗いてみると、その強さを支える“合言葉”がありました。
■「言葉の力はプレーにも影響」
昨年の女子高校野球大会 閉会式 この記事の写真女子高校野球界で圧倒的な強さを誇る神戸弘陵。100人近い部員たちを束ねるのは3年生・田垣朔來羽(そらは)選手。笑顔が素敵なキャプテンです。
ヒロド歩美キャスター「会った瞬間から笑顔が弾けていて、誰に似てるとかって言われます?」 田垣選手
「小さい頃の大谷翔平選手によく似てるって言われてます。笑った時の顔が特に似てると言われました」 ヒロドキャスター
「それはどうです?」 田垣選手
「うれしいです(笑)」
彼女たちの練習を見てみると、ある言葉が気になりました。
選手「オッケー!“ありがとう”ナイスボール!“ありがとう”」 ヒロドキャスター
「“ありがとう”って言葉が飛び交ってますね。“ありがとう”はチームにとってどういうものなんですか?」 田垣選手
「“ありがとう”は一番大事な言葉かなって。“ありがとう”って言われたら気持ちいいじゃないですか。それはやっぱり相手を上手くさせる言葉だと思います」
この“ありがとう”こそが神戸弘陵の力の源なんです。部員達が書いている野球ノートを見せてもらうと、そこには感謝の気持ちや、日々口にした“ありがとう”の数が記してありました。
ヒロドキャスター「最高今まで一日何回でした?」 田垣選手
「71回くらい」 ヒロドキャスター
「相手を考える、思いやるだったりとか、そういう気持ちが守備とかのプレーにつながっていたりするんですか?」 田垣選手
「あります。送球でも胸に投げないと相手は取りにくいので。次のプレーもしにくいので、そういうところでもプレーは胸に(投げる)。言葉の力はプレーにも影響してるんじゃないかなって」
実際にプレーを見てみると、相手を思いやり、ボールを胸へ。どんな体勢で捕っても胸へ。“ありがとう”の積み重ねがミスの少ないプレーにつながっているんです。
今年行われた春のセンバツ大会では全5試合で失点はたったの1。思いやりが生む「鉄壁の守備」で、日本一をつかみ取りました。神戸弘陵は“ありがとう”の言葉とともに2年連続の春夏連覇に挑みます。
ヒロドキャスター「決勝戦は甲子園球場で行われますが、どんな思いですか?」 田垣選手
「去年も立たせてもらってるんですけど、まだ自分の代で立つってなったら、また感情も変わってくると思うんです。ウキウキするんじゃなくて、しっかり試合に入っていって、一戦必勝で必ず優勝したいです」 ヒロドキャスター
「田垣さんきょうはインタビューありがとうございます!」 田垣選手
「ありがとうございました!」 ヒロドキャスター
「100点のありがとういただきました。ありがとうございます!」
(「報道ステーション」2024年7月19日放送分より)
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