【パリ共同】パリ五輪の選手村には新たな試みとして育児室が設置された。大会はジェンダー平等を理念の一つに掲げ、史上初めて出場枠の男女同数を実現。競技と子育てを両立するアスリートが増える時代の流れを競技外でも後押しする。 育児室はパリ郊外サンドニの選手村の交流スペースにある共用棟の一室に設けた。床に陸上競技場のレーンをあしらった五輪らしいデザインで、遊具や絵本、大きなクッションなどがあり、親子ともくつろぎの時間を過ごせるよう配慮。授乳やおむつ交換のスペースも確保されている。 子どもを持つアスリートへの支援は近年、スポーツ界で課題に挙がる。柔道女子63級で2連覇を狙うクラリス・アグベニェヌ(フランス)は一昨年6月に第1子の女児を出産し、同国のマクロン大統領に対して今年に入って「娘と一緒に選手村にいたい」と直談判。国際オリンピック委員会(IOC)はその後の6月に育児室の提供を発表した。 利用対象はおむつを着用する年齢の乳幼児。選手村に滞在できるのは選手や指導者、スタップらに限られる。
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