今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手にエールを送って盛り上げていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツのコーナー、題して「パリエエ〜ルモリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第26回はアーチェリー古川高晴選手(39)。今回のパリオリンピックで、日本人歴代最長の6大会連続出場となるレジェンドです。おなじみの古田敦也さんが取材しました。
■「ブレないフォーム」古川選手の武器
古田さんがインタビュー この記事の写真 古田さん「今年のパリオリンピックの目標はズバリ何ですか?」 古川選手
「金メダルです。東京オリンピックで僕は銅メダルを取って、銀・銅、残るは金だなと思った時に。それからずっと金メダルっていうふうに意識して声に出しています」 古田さん
「的を見てる時は、どんなことを考えて?」 古川選手
「考えてるのはフォームですね」 「ブレないフォーム」
古川選手の武器、それは「ブレないフォーム」です。的があるのは70メートル先、そのためフォームのわずかなブレが結果に大きく影響します。どれだけブレないか、見せてもらいました。
フォームの重ね撮影 古田さん「ど真ん中です。(肉眼だと)どこに当たったか見えない」 古川選手
「今、真ん中いったと思いました」 まさに「ブレないフォーム」
古川選手の「ブレないフォーム」を撮影した映像を重ねました。6回矢を打った映像が重なっているので、バラバラのタイミングで弓を引いていますが、矢を放つ瞬間はピタッとフォームが重なります。
古田さん「ちょっと驚きますよね。どこで見てもびっくりしましたよね。6枚の映像を重ねていますからね。最後、指を引いた時だけは本当に1枚の絵になる」
まさに「ブレないフォーム」です。
古田さん「一日でどれくらい打つ?」 古川選手
「今は一日に400本から450本。朝9時から始めて夕方5時くらいまで練習で身体に覚えさせて、試合で出す。毎日の練習で苦しい思いをした分、試合でいい経験ができる」
競技生活25年目、日々の基礎練習が「ブレないフォーム」を形作っています。
次のページは
■“ブレないメンタル”古川選手 パリ金へ…■“ブレないメンタル”古川選手 パリ金へ…
ブレないのは、これだけではありません。
古田さん「アーチェリーで一番大切なのは?」 古川選手
「試合の時はもうメンタルです」
古川選手の二つ目の武器、それは「ブレないメンタル」です。
古川選手「相手が打って点数が読まれるんですね。10点とか。昔は『やばい相手10点打ってきた』と思いましたけど、今は『こっちも10点打ったらいいでしょ』と思えるので。それが強いメンタルだと思う」 心拍数の重要性
「メンタルが大切」という古川選手。その指標として、東京オリンピックでは心拍数が表示されていました。
古川選手「緊張してしまう選手は160とかそのくらい、ドキドキドキドキくらいまでいっているらしい。言われているのは『ドクンドクン』、脈を打つ時、離してしまうとミスをする」
「脈打つわずかな鼓動ですら、失敗の原因になり得る」といいます。実際に心拍数を測らせてもらいました。矢を射る緊張感が高まっていくなか、逆に心拍数がどんどん下がっていきます。 心拍数を意識 古川選手
「(心拍を測る)電極を付けてやったことがあるんですけど、その時はドクンドクンの間でほとんどの矢を打っていて。意識してできないですけど、(心拍の)間で矢を打っていました。アーチェリーではドーピング、β遮断薬、脈を遅くする薬が禁止されています」
「東京オリンピック以降、金メダルを獲るために金メダルを目指して練習してきたので、パリオリンピックでは金メダルを目指して頑張りたいと思います」 モリアゲ〜ルポイントは…。
「ブレないフォーム」と「メンタル」、そして「金メダル」という目標。とことんブレない古川選手のモリアゲ〜ルポイントは…。
古川選手「ブレない表情を見ていただけたらいいと思います。10点入れてもガッツポーズも何もしない変わらない表情、ミスをしても変わらない表情」 古田さん
「表情に出る選手は?」 古川選手
「います。相手がガッツポーズ連続して、いきなりしなくなったら、調子悪いな、ミスしたなと分かるので、ポーカーフェイス」 古田さん
「表彰台に乗ったら、ガッツポーズをしますよね?金メダルを獲ったら」 古川選手
「もちろん」
(7月21日放送「サンデーLIVE!!」より)
次のページは
【Web限定】古川×古田対談フルVer.動画鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。