全国高校野球選手権沖縄大会は20日、沖縄セルラースタジアム那覇で準決勝が行われ、第1試合は創部3年目のエナジックが9ー0の七回コールドでウェルネス沖縄を下し、初の決勝に進出した。
〈エナジック〉
神谷嘉宗監督 先発の福本琉依はスライダーがいい。相手の打者には合わないだろうと思った。この暑さの中で、エースの古波蔵虹太を温存できたのは大きい。盗塁や小技で失敗するのはこれまでもあった。選手たちでうまく相手を見て対策できた。決勝の相手にかみ合うかは分からないが、いい感じで仕上がっている。
先制のスクイズを決めた3番眞喜志健之朗 (チームは序盤、盗塁やバントの失敗があったが)攻める姿勢は変わらなかった。まずは1点ずつとチーム内で確認した。(三回1死一、三塁の場面は)相手の一塁手がベースについていたので、ここは自分が犠牲になってスクイズで1点を取ろうと思った。先制で流れに乗れた。きょうは四球も選べて、ボールがよく見えている。基礎練習を重ねた成果が出ている。あと一つ、勝ち急がずに自分たちの野球をしたい。
2番手で3回を無安打に抑えた右サイドスローの大城颯斗 いつでも投げられる準備をしていた。先発の福本琉依がいい流れをつくってくれた。自分の持ち味である、右打者の内角に食い込む癖のある真っすぐを投げられた。明日もきょうと同じ、楽しみたい。
3打点の4番龍山暖 相手の先発はボール球が多く、マウンドでの表情からも調子が悪いのが分かった。早打ちしないで粘ればなんとかなると思った。三回の左前適時打は、高めのスライダーをしっかり捉えて引っ張れた。(五回無死一、二塁の場面は)追い込まれたので三振だけはしないよう当てにいって、四球を選ぶことができたので良かった。明日は決勝と意識しないで臨みたい。
先発で4回無失点と試合をつくった右腕・福本琉依 ブルペンでは調子が悪く緊張したが、先輩たちから「打撃はいいから投球に集中するように」と声をかけられ、落ち着いた。無駄なボール球が多かったのが反省点。三塁を踏ませなかったのは良かった。
〈ウェルネス沖縄〉
先発の安里大地 フォアボールから先制点を与えてしまった。低めの変化球を見極められ、真っすぐはいつもより走らず、浮いてしまった。相手打線は次につなぐ意識が徹底していた。
主将の大濱安綺 新チームになった頃は声も出さないチームだったが、声もよく出て明るい雰囲気のチームに一人一人が成長できた。悔いはない。
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