夏の高校野球新潟大会は20日と21日に準々決勝4試合が行われる。シード8校のうち、6校が敗れる波乱の大会を制すのは…甲子園まで残り3勝。各チームのこれまでの戦績をまとめた。

【帝京長岡】投打ともに安定 プロ注目エース茨木は未だ登板なし

第1シードの帝京長岡はここまでの3試合すべてコールドで勝利。投打ともに安定した戦いを見せている。投手陣はプロ注目のエース茨木佑太を温存し、3試合でわずか2失点。一方の打線は、3試合で28安打28得点を挙げている。盗塁も3試合で16個あり、足を絡めた攻撃も展開。隙のない野球で初の甲子園出場を目指す。

《打撃成績》平均打率.378 総得点28 安打28 盗塁16
《投手成績》19回 総失点2 奪三振17 防御率0.95 

2回戦 7-0 高田北城(7回コールド)
3回戦 11-0 新潟青陵(5回コールド)
4回戦 10-2 新発田農(7回コールド)

【北越】3試合で39得点 投手陣もわずか2失点

2回戦、3回戦とコールドで勝ち、4回戦は昨夏の王者・東京学館新潟を破った長岡大手と対戦。接戦となったが、終盤に突き放し、5-2で振り切った。140キロ右腕のエース渡邉は3回戦で1イニングのみの登板。松尾が2試合を投げ、2失点と安定した投球を見せた。一方の打線は平均打率4割超。機動力も絡め、総得点は39と日本文理と並んで8強で最多。

《打撃成績》平均打率.435 総得点39 安打37 盗塁23
《投手成績》19回 総失点2 奪三振20 防御率0.95 

2回戦 10-0 新潟南(5回コールド)
3回戦 24-0 5校連合チーム(5回コールド) ※加茂農林・正徳館・栃尾・分水・三条商業
4回戦 5-2 長岡大手

Aブロック勝ち上がり
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【新発田南】エース左腕・小林佑が3戦完投 防御率は8強トップ

新発田南はエース小林が2回戦、3回戦を完封。4回戦の長岡商業戦では3失点したが、ここまで27イニング30奪三振と好投を続けている。防御率は8強の中でトップの0.33だ。また、4回戦で今大会初めて失点するも、打線が小林を援護。1試合1試合チーム力は高まっている。

《打撃成績》平均打率.217 総得点9 安打18 盗塁5
《投手成績》27回 総失点3 奪三振30 防御率0.33

2回戦 2-0 新潟第一
3回戦 1-0 上越
4回戦 6-3 長岡商

【十日町】3回戦で開志学園を撃破!堅守が光る

新チームから前評判が高かった十日町だが、昨秋・今春はともに初戦で関根学園と新潟産大附属に敗れた。今大会で第4シードの開志学園を破ったことで勢いに乗っている。投手陣はここまで3人が投げ、失点は開志学園での3点のみと安定。また、守備陣は3試合で無失策と堅守で投手陣を盛り立てている。4回戦では、10安打を放ち、3試合の平均打率も3割を超えた。

《打撃成績》平均打率.302 総得点18 安打26 盗塁4
《投手成績》25回 総失点3 奪三振11 防御率1.08

2回戦 6-0 長岡工
3回戦 5-3 開志学園
4回戦 7-0 三条東(7回コールド)

Bブロック勝ち上がり

【日本文理】8強で最少失点 平均打率はトップの4割超

昨秋優勝、今春準優勝の第2シード日本文理は、初戦の新潟工業戦での23得点から始まり、ここまで3試合で合計39得点と、この夏も打の文理の力を発揮している。2回戦の新潟工業戦では宮澤が、4回戦の三条戦では宇野が3ランホームランを放った。エースの丸山と倉石の投手2枚看板を中心に継投で試合を作り、守備の堅さもみせている。失点は新潟工業戦の1点のみと8強で最少失点だ。

《打撃成績》平均打率.449 総得点39 安打35 盗塁7
《投手成績》19回 総失点1 奪三振22 防御率0.47

2回戦 23-1 新潟工
3回戦 10-0 長岡農
4回戦 6-0 三条

【新潟産大附属】打線が絶好調!8強唯一の3試合連続二桁安打

初戦で第5シードの六日町を大差で破り、新潟明訓・村上桜ヶ丘と実力校を破って厳しいブロックを勝ち上がった。2回戦で六日町の好投手・貝瀬を打ち崩し、11安打9得点を挙げると、3回戦では明訓から11安打7得点、4回戦では村上桜ヶ丘から14安打8得点を挙げた。3回戦・4回戦では好機で打線がつながり、1イニングで7得点とビッグイニングを作り出した。投手陣は4回戦でエース宮田を温存。防御率も3試合で1.67と安定している。

《打撃成績》平均打率.340 総得点24 安打36 盗塁5
《投手成績》27回 総失点5 奪三振22 防御率1.67

2回戦 9-1 六日町
3回戦 7-2 新潟明訓
4回戦 8-2 村上桜ヶ丘

Cブロック勝ち上がり

【中越】好投手攻略しベスト8 昨夏のリベンジへ

ノーシードとなった今大会だが、U18 日本代表候補の合宿に参加したエース高橋を中心に安定した戦いを見せている。注目の一戦となった加茂暁星戦ではエース真保を打ち崩し、11-4と大勝。その後の糸魚川戦でも主導権を渡さず、完勝した。2回戦・3回戦で16本のヒットを放つなど打線も好調。4番樋口は6割超の打率を残している。

《打撃成績》平均打率.396 総得点28 安打40 盗塁3
《投手成績》26回 総失点10 奪三振13 防御率2.76

2回戦 9-2 長岡向陵(8回コールド)
3回戦 11-4 加茂暁星
4回戦 8-4 糸魚川

【佐渡】新潟県央工・関根学園を破ってベスト8 3戦とも継投

4回戦で第3シードの関根学園を破り、ベスト8に駒を進めた佐渡。3試合とも風間・児玉の継投で勝ち上がってきた。2人で防御率1.17と安定している。一方打線は3回戦で新潟県央工の好投手・村井を打ち崩した。平均打率も3割を超えている。

《打撃成績》平均打率.310 総得点28 安打26 盗塁4
《投手成績》23回 総失点6 奪三振20 防御率1.17

2回戦 17-0 向中羽南(5回コールド) ※新潟向陽・中条・羽茂・新津南
3回戦 7-3 新潟県央工
4回戦 4-3 関根学園

Dブロック勝ち上がり

【準々決勝】
《20日・ハードオフエコスタジアム》
帝京長岡ー北越
新発田南ー十日町

《21日・ハードオフエコスタジアム》
日本文理ー新潟産大附属
中越ー佐渡

(NST新潟総合テレビ)

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