サッカー元日本代表で3大会連続でワールドカップに出場した長谷部誠 選手が今シーズン限りでの現役引退を表明しました。
「静岡県民が憧れる自慢とする方」
ドイツ1部リーグのフランクフルトに所属する長谷部誠 選手は日本時間の17日午後8時半から現地で記者会見を開きました。
会見から一夜明け、地元・静岡県藤枝市では…
女性:
静岡県民が憧れる、自慢とする方なので、地元にも関わってもらえるような何かをしてもらいたい気持ちはありますけど、もっともっと羽ばたいてもらたい
男性:
もう40歳だしこれから素晴らしい指導者になって、日本のサッカーをワールドカップ優勝できるような素晴らしい監督になってもらいたい
山口順弘 記者:
長谷部選手の母校・藤枝東高校でも当時ともに戦ってきた監督、そして盟友が労いの言葉を贈っています
「世の中のことわからないし経験もない」と言われた
藤枝東時代の恩師・服部康雄 元監督には、会見の10日ほど前に国際電話で報告があったといいます。
高校時代の恩師・服部康雄さん:
月並みですけど本当にお疲れ様の一言ですね。本人曰く「先生、僕、高校出てからサッカーしかやってないですよ」と。「まったく世の中のことわからないし経験もないです」と言われて、ふと思うと確かにそうなんだなと。
とにかくピリピリするところで私たちが考えられないような世界に一歩踏み入れて、将来のことまで考える余裕もなかったと思います。食うか食われるかの厳しいところでやって…それはそうだなとは思ったんですけどね。
ただ、サッカー界にはまた還元してもらいたい。貢献してもらいたいという気持ちはあります。
「すごく気さくで明るい先輩」
さらに長谷部選手の1年後輩で、ともにインターハイ準優勝を成し遂げたサッカー部の小林公平 監督は…
藤枝東サッカー部・小林公平 監督:
すごく気さくで明るい先輩でした。オンオフがしっかりしていてピッチに入るとすごく勝負強いというか、大事な試合でいつも結果を残してチームを引っ張ってくれる印象。
本当に第一線で駆け抜けてくれたので、今はゆっくり休んでまた第2のステージで頑張ってほしいと思います。
「藤枝東の名を轟かせてくれてありがとう」
そして藤枝東の大先輩にあたるこの人も…
アスルクラロ沼津・中山雅史 監督:
「えっ!」ていう感じですね。まだまだやるんだろうなとは思っていましたから。もう辞めちゃうんだと思うと、ちょっと寂しさ感じますよね。
言えることは「藤枝東の名を轟かせてくれてありがとう」。彼が藤枝東出身ということで、僕自身も藤枝東出身ということに誇りを持てますし、日本代表のキャプテン像というものを長谷部誠がまた一つのキャプテン像を確立させたのかなと。
長谷部誠が残したものを次の世代がまた繋いでいってもらいたいと思いますし、それが日本代表の強さに繋がっていってくれることを祈っています。
とにかく「お疲れさまでした」ということと、これからの人生を楽しんで頑張ってもらいたいなと思います。
国内外で数々の功績
国内ではJリーグや天皇杯の優勝、ドイツでは1部リーグやヨーロッパリーグの優勝と数々の功績を残してきました。
地元・藤枝市では子供たちへのサッカー教室も行ない、以前から育成面も考えてきた長谷部選手。
今後は所属するフランクフルトでコーチを務めるということです。
所属するドイツ1部リーグは5月18日が最終戦です。
長谷部選手は「ラストスパートに全力を注ぐ」と話していました。
これからの活躍を楽しみにしています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。