バドミントン男子シングルスの元世界王者、桃田賢斗（２９）＝ＮＴＴ東日本＝が１８日、東京都内で記者会見し、日本代表からの引退を表明した。団体世界一を決める国・地域別対抗戦、トマス杯（２７日開幕・成都＝中国）が代表として最後の大会となる。桃田は体力面、精神面に限界を感じたとし、「世界一をまた目指そうというところまでいけないなと判断した」と述べた。全日本総合選手権やＳ／Ｊリーグで国内でのプレーは続ける。
桃田は香川県出身で、福島・富岡高出。２０１２年に世界ジュニア選手権優勝。１５年の世界選手権３位で、男子シングルスの日本勢で史上初の表彰台。１８年に日本男子として初めて世界選手権を制し、翌１９年には２連覇を達成。一方、違法賭博問題による出場停止処分で１６年リオデジャネイロ五輪は出場を逃した。２０年１月には遠征先のマレーシアで交通事故に遭い、金メダルを期待された２１年東京五輪は１次リーグ敗退に終わった。近年は故障に苦しみ、今夏のパリ五輪出場は絶望となっていた。
◇
■桃田賢斗の話「今、代表引退を決断しても後悔することはないだろうと思った。しんどいことだらけだったが、すごく貴重な経験だった。（トマス杯は）集大成なので、貪欲にコートの中を動き回りたいし、泥くさいプレーを見ていただけたら」
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
