夏の高校野球熊本大会、17日は3回戦4試合がありました。

このうち去年、岱志高校に転入してきた3年生のキャプテンは、仲間と挑む「最初で最後の夏」。ベスト8進出となったのでしょうか。

県営八代野球場の第2試合。(熊本商業VS岱志)

初戦を突破し3回戦に臨む岱志は、去年の春、元プロ野球選手の後藤 将和 さんを監督に迎え、半年間の休部から再始動したチームです。

その後藤監督を慕い昨年度、福岡の高校から転入してきたのがキャプテンでただ一人の3年生、水落 幸太。17日は3番ショートで出場しました。

【水落 幸太 主将】
「『絶対勝つ』と書いている。自分はキャプテンでショートなのでチームをとにかく元気づけて前に前に意識して(という思いで)書いた」

強い思いで挑む水落、実は去年の夏、制服姿でベンチ入りし、後輩たちのサポートやスコアラーを務めていました。

というのも高野連の規程で原則、転入後の1年間は公式戦に出られないのです。

あれから1年。後輩たちと夏の甲子園を目指す水落は、2対0で熊本商業を追う七回ウラ。先頭で打順が回ってきました。

【水落 幸太 主将】
「絶対セーフになってやろうという気持ちで打ちました」

内野安打で出塁した水落。その後、1アウト一塁で5番の加茂が2ベースヒットを放ち、岱志は1アウト二、三塁のチャンスを作ります。

そして、続く6番の本田。

【水落 幸太 主将】
「とにかくセーフになってくれと。1点でも早く取って流れをこっちに持ってきたかったけど…」

このあとも点を挙げることはできず、水落が岱志で挑む最初で最後の夏の大会はここで終わりました。

【水落 幸太 主将】
「負けたことも悔しいし、もうこのメンバーと野球ができないと考えると寂しくなって涙が出た。絶対に後輩たちが甲子園に行くと思うので自分は大学で野球をするから大学から後輩たちを応援したい」

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