今春から高校野球で本格導入された反発性能を抑えた金属製バットで、新しい基準よりも反発力のある基準外の製品が販売されていたことが18日、明らかになった。金属製バットの安全基準を管理する製品安全協会と製造元が同日、記者会見で説明した。
新基準の低反発バットは、直径を67ミリ未満から64ミリ未満に縮小し、球の当たる部分の厚さを従来の3ミリから1ミリ厚くすることで反発性能を抑えている。日本高校野球連盟が打球による投手の受傷事故防止を目的に導入し、2年間の移行期間を経て今春に完全移行した。
3月の第96回選抜高校野球大会でも基準に適合しないバットは使えなくなっていた。日本高野連によると、出場した5校が持ち込んだ中にもこの基準外のバットが含まれており、一部チームの使用が確認されたという。【長宗拓弥】
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