ダイセルブラインドサッカージャパンカップ2024が7月4日(木)〜7日(日)に大阪うめきた広場で行われました。
パリパラリンピックで初めてメダルを目指すブラインドサッカーの中川ジャパン。
東京パラ後では初の日本での国際親善試合となりました。
うめきた広場は大阪駅から歩いて3分。
連日、会場の前の大階段は観客でびっしり埋まり、激しい衝突にはどよめき、ゴールには大歓声!!
観客は1000人を超える日もあるなど、日本代表パリ前最後の国内の戦いを盛り上げました。

今回注目したのは後藤将起選手。
後藤選手はブラインドサッカー選手として力をつけるため、家族のいる広島ではなく単身東京で暮らしています。
6日と決勝の行われた7日、後藤の応援へ妻と長女彩葉ちゃん、長男将太くん、次男拓磨くんが大阪まで駆けつけました。
決勝の試合前、彩葉ちゃんは後藤選手のブラインドサッカーについて「フェンスにぶつかったりして振動が凄かった」と話していました。

決勝に進んだ日本の相手はパリでも戦うアフリカの強豪モロッコ。
日本は代表経験の浅い選手たちが多く、モロッコと初対戦の選手たちもいました。
大会2日目の予選では0対1で敗戦しており、選手たちは強い気持ちで決勝に臨みました。

試合は前半7分、相手ゴールからおよそ10mの位置でのフリーキックを得た日本。
キャプテン川村がドリブルでゴール正面に持ち込むと、そのまま左足で強烈なシュート!
これがゴールに吸い込まれ日本が先制に成功します。

しかし前半終了間際、相手のゴールキーパーからのボールが中央を切り裂くように入ると相手の9番がボールを保持。
そのままシュートを決め同点に追いつかれます。
後半、最年少エースの平林選手がドリブルで攻め込みシュートを放つなど日本も攻めますが同点のまま終了。

その後PK戦となったこの試合。
日本4人目のキッカーは注目の後藤選手でした。
うまく相手の逆をついて見事勝ち越しに成功します。
しかし、その後モロッコに逆転を許した日本、悔しい準優勝となりました。
それでも後藤選手は今大会のMIP賞を受賞しました。

そして、試合後再び彩葉ちゃんの元へ、今日のお父さんの試合について聞くと「PK戦で4人目として決めてくれた、すごかった!でもパリではもっとたくさん点を決めてるところが見たい」と要望をいいつつも「お父さん大好き!パリでも頑張れ!」と締めくくってくれました。
これに対してお父さんは「パリではしっかりやります!」と娘の言葉に気合を入れ直していました。後藤家はパリも現地で応援予定です!

一方、パリパラリンピックのメンバーから外れた田中章仁(あきひと)選手、ニックネームは「アキさん」。
東京パラにも出場し、長年日本代表を支えてきた選手です。

この日の決勝戦、ピッチに立つことはありませんでした。
アキさんは試合後「今回最後の国際大会になると思います」と一言。
しかし、まだバックアップメンバーとしてパリに出場するメンバーをサポートする役割も担っています。
「最後の最後までサポートしていきたいと思う。多くの人の支えがあった。若い世代を繋ぐ役割もはたしていきたい」と誓いました。
そんなアキさんを見ていたのが妻・秩加香さん。

秩加香さんはパラパワーリフティングの日本代表で、6月26日までジョージアのトビリシで行われていた国際大会に出場していた
世界で戦うアスリートです!
時差ボケの中、夫の“勇姿を見る”ため大阪まで足を運びました。
「いつもと変わらず準備万端でサポートしていたのが凄いと思いました。(パリへの道は)それぞれが一生懸命やってこれたので納得はしようと思います」と話した秩加香さん。
アキさんの挑戦は一区切りですが、秩加香さんもパリ大会での出場は逃してしまいましたが、まだ競技をはじめて間もない選手です。
「妻の夢はまだ歩き始めたばかりです。妻もしっかり支えていきたいと思います。」田中家の挑戦はまだまだ続きます。

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。