いよいよ開幕まで2週間と迫ったパリオリンピック。

サッカー・23歳以下の日本代表に選ばれた静岡市出身・関根大輝(せきね ひろき)選手のルーツにあるレジェンドとの縁を家族が明かしてくれました。

パリ五輪・男子サッカーに県勢で唯一選出

2024年7月3日、パリ五輪に出場するU-23サッカー日本代表18人が発表されました。

パリ五輪 サッカー男子日本代表・大岩剛 監督:
ディフェンダー・関根大輝

U-23日本代表・(静岡市出身)関根大輝 選手:
すごく嬉しい気持ちが一番ありましたし、ここからまたしっかり日本を代表して戦うので身が引き締まる思いっていうものが湧いてきました

パリ五輪に挑むサッカー・23歳以下日本代表に県勢で唯一選ばれた静岡市出身・関根大輝 選手。

静岡学園から拓殖大学へ進学。

4年生となる今シーズンは大学に籍を残したままJ1・柏レイソルに加入し、レギュラーを掴むと…

最終予選を兼ねた23歳以下のアジアカップでは全6試合中5試合でフル出場。

187cmの長身に加え、足元の技術とアイディアが豊富な彼は、ビルドアップからの攻撃参加、そして、折り返しをスルーしチャンスを演出するなど、持ち味をいかんなく発揮して優勝に貢献しました。

決して知名度が高かったわけではありませんが、タレント揃いのサイドバックの序列を一変させ、夢舞台への切符を手にしました。

パリで結果を残し次のステージへ

U-23日本代表・関根大輝 選手:
うまくいきすぎてるじゃないですけど、ここまでは本当に順調に来れている。パリの舞台で結果を残して、さらに次のステージに自分も行きたいと思っているので、今回も結果を残していければいいと思います

U-23日本代表・関根大輝 選手:
こんにちは!柏レイソル32番の関根大輝です。僕のこと知ってるよ~って人
(ハ~イ!大歓声)
ありがとうございます

もしサッカー選手になっていなかったら?という問いに「幼稚園の先生」と答えるほど、子どもが大好きで心優しい性格の持ち主。

今や日本の未来を担うサイドバックに上り詰めた彼ですが、そのルーツは高校時代までを過ごした地元・静岡にありました。

小学校時代はフィジカルを活かしてゴールを量産するストライカー。

両親曰く、大の負けず嫌いなサッカー少年でした。

父・関根一宏さん:
少年団の練習が終わって帰ってきてもまたすぐボールを蹴りに行くとか、中学 高校だと部活が終わった後も残って自主練をやって、終わったからすぐに帰ってきて家にいるということは無かったですね

少年が出会った憧れのエスパルスの選手

ポジションは変わっても努力し続ける姿勢は変わらず、今や子供たちの憧れに。

そんな彼が少年時代に憧れていたのが地元クラブ・清水エスパルスの選手でした。

特に初めてのプロ選手との出会いは今でも現役を続けるあのレジェンド…。

本人だけでなく、両親の記憶にも鮮明に残っています。

U-23日本代表・関根大輝 選手:
伊東輝悦 選手は住んでる場所が近くて公園に子ども連れで来ていて、僕もそこであって…っていうのが一番最初だったかな

父・関根一宏さん:
伊東輝悦 選手に会った時に相当嬉しかったんだと思う。当時、伊東選手はウチの1個下の通りに住んでいて、慌てて家に帰ってきてサインをもらうんだってノートみたいなのを持っていった

28年前、アトランタオリンピックでブラジルを撃破し、日本中を歓喜の渦に巻き込んだ“マイアミの奇跡”の立役者。

いま思えば実家が近かったという偶然の出会いから、関根選手はオリンピックの舞台に導かれる運命だったのかもしれません。

目指すは56年ぶりのメダル獲得!そして世界の頂点へ!

“サッカー王国・静岡”が生んだ新進気鋭の大器が新たな歴史を作る戦いに挑みます。

オリンピックの舞台に立つ息子にエール

母・関根喜久恵さん:
責任を持って本当に勝利に貢献できるように願って頑張ってもらいたい

父・関根一宏さん:
まずはそこ(オリンピック)でプレーできる喜びをかみしめて、楽しんでプレーしてもらいたい。これからもっと子供たちが憧れてくれるような立派な選手になってほしい

U-23日本代表・関根大輝 選手:
もちろん静岡県民の皆さんにいいニュースを届けられるように頑張りたいし、自分が結果を残すことで喜ばせられるというか、勇気だったり希望だったりを与えられると思うのでメダルを獲って日本に戻ってきたい

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