【広島-阪神】ヒーローインタビューの後、ポーズをとる広島の田村=11日、甲子園(根本成撮影)

広島1-0阪神(11日、甲子園)

20歳の若きスラッガー、広島の田村が勝負を決めた。両軍無得点で迎えた九回2死二塁、ゲラのスライダーが2球続いた後の155キロ直球を振り抜くと、中堅手の頭を越える適時三塁打となった。「速い球に振り負けないようにと思っていた。抜けろという気持ち一つで見ていた」。プロ入り初の適時打を興奮気味に振り返った。

愛工大名電高(愛知)からドラフト4位で入団した3年目。昨季は10試合の出場ながら打率3割6分4厘をマーク。オープン戦では3本塁打を放ち、3月の日本代表「侍ジャパン」の強化試合でもメンバーに抜擢(ばってき)された逸材だ。

甲子園は高校時代の2021年夏の大会初戦でソロ本塁打を放った思い出の地でもある。この日も大観衆の前で殊勲打を放ち、「これをつなげられるように」と力を込めた。新井監督も「接戦をものにできると、チームも力がついてくる」と笑顔。期待の若手の躍動で、弾みがつく連勝となった。(嶋田知加子)

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