[第38回 NAHAマラソン]

 太陽と海とジョガーの祭典「第38回NAHAマラソン」の出場受け付けが1日から始まっている。大会は12月1日午前9時、国道58号明治橋交差点前をスタート。那覇市、南風原町、八重瀬町、糸満市、豊見城市の5市町にわたる42・195キロを駆け抜け、ゴールの那覇市奥武山陸上競技場を目指す。申し込みは先着順で、定員3万人に達し次第締め切る。(社会部・末吉未空)

国際通りを埋め尽くすジョガーの波=2023年12月3日、那覇市牧志 写真を拡大 NAHAマラソン コースマップ

応募7月31日まで、先着順 3万人に達し次第締め切り

 国内有数の市民マラソンに成長したNAHAマラソンは、那覇市と米ハワイ州ホノルル市の姉妹都市締結25周年を記念して1985年に開始。参加するのは、マラソンに初めて挑戦するジョガーや自己新記録の更新に挑む市民ランナー、趣向を凝らした仮装で出場して大会を盛り上げる人などさまざま。世代や国籍を超えた大勢の参加者が、平和のシンボルである万国津梁(ばんこくしんりょう)之鐘の音とともに一斉に走り出す。昨年大会は2万1144人が出場し、1万3717人が完走した。完走率は72・68%だった。

 琉球銀行の本店や各支店での申し込みは12日まで。インターネットと電話は31日まで。インターネットはこちら(https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/96023)から、電話は0570(039)846。問い合わせはNAHAマラソン事務局、電話098(862)9902。

トップ選手も期待

走る達成感味わいたい 前回県勢女子1位の安里真梨子さん

開催を心待ちにする安里真梨子さん=6月30日、豊見城市・豊見城総合公園陸上競技場

 前回大会で県勢女子1位に輝いた安里真梨子さん(36)=豊見城市=は「今年も走り切った後の達成感を味わいたい」と開催を心待ちにしている。

 高校の駅伝部以来、走ることに熱中している。「頑張った分だけ目に見える結果が出るのがマラソンの魅力」と話す。現在は仕事と子育ての合間を縫って、週5~6日練習に励む日々だ。

 以前、NAHAマラソンで糸満市の平和祈念公園内を通った際に「今、何事もなく平和に走れていてありがたい」と感じた。本番に向けた練習でひめゆりの塔前を走った際も、観光客の姿に平和をかみしめたという。

 終盤の豊見城市では、祖母や中学の同級生が沿道で応援してくれる。「疲れていても地元を走るとなんだか力が出てくる。今年も元気に走る姿を見てもらいたい」と力を込めた。

 昨年は完走した自分へのご褒美としてすしを食べた。ことしは何にしようか悩んだが結論が出ず、「走りながら考えます」とはにかんだ。

僕の活躍で盛り上げる 前回県勢男子1位の宮城響さん

「子どもたちにかっこいい姿を見せたい」と意気込む宮城響さん=6月25日、本部町立本部小学校

 「NAHAマラソンほど地元の人から応援される大会はない」と話すのは、ことしで出場3回目となる宮城響さん(25)=名護市。本部町立本部小学校6年生の担任で、教員として働きながら毎日25キロを走り込んでいる。

 昨年のレースは県勢男子で1位だったが、総合順位は4位にとどまり悔しい思いをした。「勝つことを意識し過ぎて自分の走りを忘れていた」と振り返る。

 厳しい暑さや起伏のあるコースに心が折れそうになった時、沿道の熱い声援に救われてきた。放課後、運動場に顔を出すと「響先生!」とあちらこちらから呼ばれ「次は勝ってね」と励まされる。

 今年は県勢、総合共に1位を目指し「県民である僕が活躍することで大会を盛り上げたい」と意気込む。

 マラソンの魅力は「走る中で自らと向き合い対話できること」と語る。「楽しむ心を忘れず、子どもたちに挑戦し続けるかっこいい姿を見せたい」と力を込めた。

全参加者を撮影 公式サイトで閲覧無料

希望者に販売 昨年大会も

給水ポイントで待ち受けた娘さんから紙カップを受け取る男性ジョガー=3日午後、豊見城市渡橋名

 沖縄タイムス社は第38回NAHAマラソンで、参加者の写真を撮影・販売する。大会当日から沖縄タイムス公式サイトの「写真パラダイス」で順次公開する。閲覧は無料で、希望者には有償で提供する(写っている本人か家族など関係者に限定)。

 また、サイトでは昨年の第37回大会の写真をことし12月末まで販売している。写真はゼッケンで検索が可能。ダウンロードまたはプリントを選択し、クレジットカードかコンビニエンスストアで料金を支払う。

 問い合わせは沖縄タイムス社デジタル編集部、電話098(860)3582。

前回大会の写真サイトはこちら(https://okinawa.epitas.com/events/2404/landing_pages/414)から

出場者の話題募集 初挑戦・3世代など

ハイタッチの激励に笑顔で応えるジョガー=2023年12月3日、豊見城市渡橋名

 沖縄タイムスは、第38回NAHAマラソンに出場する皆さんのさまざまな話題を募集します。

 「○○の思いを胸に初挑戦」「親子3世代、一家総出で参加」「完走したらプロポーズ」「○○の記念」などの心温まるチャレンジやユニークな話題を募っています。寄せられた情報を基に、記者が取材に伺う場合もあります。

 宛先はNAHAマラソン事務局、電子メールepisode@naha-marathon.jpに名前、電話番号、話題の内容をお送りください。または(https://mail-to.link/m9/2d6u0b6)からエピソードの投稿をお願いします。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。