NTT東日本は18日、所属するバドミントン男子で元世界ランキング1位の桃田賢斗選手（29）が日本代表から引退すると発表した。27日から中国の成都で行われる国・地域別対抗戦の男子トマス杯が最後の主要国際大会となる。
桃田選手は18日午前、東京都内で記者会見を開き、引退理由などを説明する。関係者によると、桃田選手はNTT東日本所属の選手として国内大会には出場するが、オリンピックや世界選手権を目指すことはないとみられる。桃田選手は国際大会で得られるポイントを基に決まるパリ五輪代表選考で低迷し、出場が絶望的になっていた。
桃田選手は2016年4月に発覚した違法賭博問題で出場停止処分を受け、同年のリオデジャネイロ五輪に出場できなかった。また、20年1月に遠征先のマレーシアで交通事故に遭った影響もあり、金メダルが期待された21年の東京五輪は1次リーグで敗退した。
桃田選手は香川県出身。中学から福島県に渡り、富岡一中と富岡高の一貫強化で力をつけた。18、19年の世界選手権を2連覇。18年9月27日付で日本男子では初となる世界ランキング1位に就き、21年11月30日付で2位に陥落するまで3年以上、121週にわたって1位を維持した。名前の由来は米映画「スーパーマン」の主人公のクラーク・ケントにちなむ。【高橋広之】
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