4月、オンラインで記者会見するWADAのバンカ委員長(共同)

 【パリ共同】世界反ドーピング機関(WADA)は9日、中国の競泳23選手が東京五輪前のドーピング検査で陽性となりながら出場が許可された問題で、独立した検察官による調査の結果、WADAの不正は見当たらなかったとの中間報告書を公表した。  検体の汚染が原因として中国側が処分を科さなかったことを容認したWADAの姿勢に批判が相次いだ。しかし今回の報告書では、中国側が干渉した証拠や、WADAが中国側へ便宜を図ったことを示す資料はなかったと指摘。中国の決定に対し、WADAがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴しなかったことは「合理的だった」とした。今後、数週間で最終報告書をまとめる見通し。


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