パリオリンピック女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」に選ばれた“ホッケーのまち”岩手県岩手町出身の及川栞選手と田中彩樹選手。
地元の応援を胸に大舞台に挑む2人の思いを聞きました。

7月3日に岩手町で開かれたパリオリンピック壮行会に参加した二人。後輩の応援に感極まる田中選手。

田中彩樹選手
「やっぱり頑張ろうという気持ちが高まりました」

田中選手は初めてのオリンピック出場。
実は岩手めんこいテレビには8年前の貴重な映像がありました。
いわて国体に臨む不来方高校時代の田中選手です。

田中彩樹選手(不来方高校3年当時)
「ボールがぶつかって顎が折れてて、プレートで止めている」

2022年のアジアカップでは及川選手とともに優勝に貢献しました。

しかし2023年の6月に右膝の前十字靭帯を断裂、オリンピック出場へわずかな望みをかけ手術を行いました。

ブランクはありますが、及川選手からは「出しやすいタイミングでいいポジションをとる。ボールを配給する際に信頼して出している」と信頼は厚い。

オリンピックへは地元への思いとともに臨みます。

田中彩樹選手
「この大きな舞台で岩手の皆さんにプレーと結果で恩返し出来たらと思います」

そして2大会連続でオリンピック代表に選ばれた及川選手は、前回との違いについて
「パリオリンピックと言い続けてきて、正式に言えるホッとした気持ちが大きかった」と心境を語りました。

県出身で2大会連続出場は及川選手が初めてです。
元々オリンピックには強いこだわりがありました。2016年リオオリンピックでは代表入りできず。その時、両親に対して悔しさを露にしました。

及川選手の父 宰さん
「リオの最終選考で落選した時、電話の涙声がまだ心に残っています」

その後、東京で初のオリンピック代表。しかし残念ながら試合は無観客で実施。
会場の外には少しでも力になればと応援する及川選手の両親の姿がありました。

さくらジャパンは5戦全敗。次のオリンピックに向け明確なモチベーションが生まれました。

及川選手の母 美代子さん
「ぜひ親に見せたいと言ってくれた。すごくありがたい」

ギリギリの戦いを勝ち抜き手にしたパリへの切符。
「やっと両親にオリンピックで戦う姿を見せられる」家族の話になると及川選手の笑顔がこぼれます。

及川栞選手
「予選リーグ5試合全て見るツアーで予約取っている。WIFIはどうしたらいい?SIMはどうしたらいい?って大丈夫かなと」

今回のパリを最後のオリンピックだと決めて臨む及川選手。最後に意気込みを語りました。

及川栞選手
「自分たちは予選リーグ突破が目標。最後まで岩手から一緒に戦ってください」

初の決勝トーナメント進出に向け2人がチームを引っ張ります。

11日に最終合宿地のオランダに向かい、予選リーグで戦う世界ランク1位のオランダと2試合練習試合を戦い、日本時間28日に及川選手が鍵と話す初戦・ドイツ戦を迎えます。

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