バスケットボール・Bリーグの横浜ビー・コルセアーズは7日、所属する河村勇輝選手(23)が、アメリカ・NBAのメンフィス・グリズリーズと「エグジビット10」契約に合意したことを発表した。契約締結は9月の予定。グリズリーズは米・テネシー州メンフィスに本拠地を置くNBAチームで、渡邊雄太選手が2023-24シーズンに所属してプレーしている。

26日に開幕するパリオリンピックに向け、国内で最後となる強化試合(7日、東京・有明アリーナ)を控えた河村は「夢の実現に向けたチャンスを掴むことができました。しかしまだ正式な契約ではありませんので、今後より一層の努力をし、夢を実現させていきたいと思います」とコメントを発表した。

エグジビット10契約はNBAで定められている契約の一つで、最低年俸・無保証での契約。チームはシーズン開始前に「2Way契約(NBAと傘下のGリーグ、双方と結ぶ契約)」に切り替えることが可能で、シーズン開始前(トレーニングキャンプ・プレシーズン)に契約解除された場合でも、契約チーム傘下のGリーグチームと契約できる。NBAドラフト外の若手選手にとっては、NBAでのキャリアをスタートするための重要な制度となっている。

日本人選手では、2019年に馬場雄大がダラス・マーベリックスと、20年に渡邊雄太がトロント・ラプターズと同契約を締結しており、渡邊はエグジビット10 契約から2way契約を経て、シーズン終盤にNBA本契約を果たしている。最近では、ネブラスカ大を卒業した富永啓生がインディアナ・ペイサーズと同契約で合意している。

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