初優勝を決め、ゴルファー仲間と泣きながら抱き合う桑木志帆選手(右)=横浜市の戸塚CCで2024年6月30日午後3時20分、岸本悠撮影

 国内女子ゴルフツアーの資生堂レディースは30日、神奈川県戸塚CC(6697ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、2位から出た桑木志帆選手(21)が、4バーディー、1ボギーの69で回り、通算11アンダーでツアー初優勝を果たした。昨年の資生堂レディースでプレーオフの末に敗れていた桑木選手は「去年の忘れ物を取りに来られて本当に良かった」と語った。桑木選手の記者会見などでのコメントは次の通り。

「去年の忘れ物を取りに来られた」

ウイニングパットを決め、ガッツポーズする桑木志帆選手=横浜市の戸塚CCで2024年6月30日午後3時18分、岸本悠撮影

 初優勝をした実感がなくて、何を言おうか頭が真っ白なんですが、去年の忘れ物を取りに来られて本当に良かった。

 素直にうれしいです。(最終ラウンドは)いつも通りの一日と思ってやりました。18番もフラットでいられた。(18番は2打目をグリーン左に外したが)プロアマ(戦)で練習していたので、あそこなら寄せられると。左になら外してもいいと思って打った。

 今年に入り、ずっと、初優勝をされる方を見て、自分もすごく悔しかった。優勝争いをしても最終日に(スコアを)伸ばせなくて、ずっと悔しかった。

アプローチショットを打つ桑木志帆選手=横浜市の戸塚CCで2024年6月30日正午ごろ、岸本悠撮影

 <強気のパットが多かった>

 去年はショートが多く、周囲からも言われたし、ネット(でのコメント)も見ていた。そういうのはすごく自分も悔しかったので、私はしっかり打てるというのを前面に出した。去年の自分と比較しながらラウンドしました。「去年はこういうときにマイナス思考になっていたな」とか。すごく成長したと感じた。去年は、「バーディーを取らないと」という気持ちが焦りになって、どんどん悪い方向になっていた。

 今年はプレーオフにしたくなかったので、18番でなんとしても決着をつけようと思っていた。

 <自称、雨女だが>

 まさに表彰式ですね。雨だし、風だし。晴れたところで写真を撮りたかった。

 今日のウエアは、赤にしようと思ったけど(優勝者の着る)ブレザーが赤なので、赤すぎるかなと思ってピンクにしました。

 <ウイニングパットの瞬間は笑顔だったが、しばらくして涙が見えた>

 パットがギリギリで入ったのでドキドキして、泣くすきもなかった。でも、(同じ組だった小祝)さくらさんや(堀)琴音さんたちに「おめでとう」と言われてこみ上げてきました。

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