【UEFA EURO 2024】フランス代表 1−1 ポーランド代表(日本時間6月26日/BVBシュタディオン・ドルトムント)
一発退場となっても何ら不思議はないシーンだった。ポーランド代表のFWカロル・シヴィデルスキが試合終盤、縦に抜け出したフランス代表のDFテオ・エルナンデスを両手で引き倒してファウル。イエローカードが提示されたが、騒然となった視聴者からは「レッドだろ」などの声が出ている。
【映像】物議を醸す「ラグビータックル」の瞬間
試合はフランス代表が56分にエンバペのUEFA EURO初ゴールとなるPKで先制するも、79分にポーランド代表のFWロベルト・レヴァンドフスキがこれまたPKを決めて同点に。そんな中で迎えた90+2分だった。
自陣で相手のパスミスを拾ったテオが、エンバペとのワンツーから左サイドの縦のスペースにボールを蹴り出す。攻撃力では世界屈指の左SBであるテオならば、持ち前のスピードとパワーでそのままフィニッシュに持ち込みそうなシーンだった。
その危険を察知したか、並走していたシヴィデルスキは両手で身体を掴んでテオを引き倒して止める。ABEMAで解説を務めた林陵平氏が「ここまで分かりやすいファウルの仕方もないですよね。捕まえにいきました」、実況の下田恒幸氏も「ここだけ見るとラグビーみたいでしたね」とコメントするほど明確なファウルだった。
そのままテオが抜けていれば決定機になっていた可能性は高かったが、マルコ・グイーダ主審はシヴィデルスキにイエローカードを出すのみ。いわゆるDOGSO適用によるレッドカードは出なかった。スタジアムはざわつき、ABEMAのコメント欄も「レッドだろ」「張り倒してるやん」「そらだめだw」「それはアカンよ」「このファウルはやばい」「抱きつくなや」「おいおい」「ラグビーかよ」「がっつり」など騒然となった。
試合は結局、1−1のドローで終了。この結果でフランス代表はグループD2位での決勝トーナメント進出が決定し、ラウンド16では日本時間7月2日にグループE2位(日本時間6月27日に決定)と対戦する。
(ABEMA/UEFA EURO 2024)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。