「パルクール」って何だか分かりますか?体一つで街中の障害物を飛び越えていくフランス発祥のニュースポーツで近年、日本でも人気が出てきています。長野市の中学校には今年クラブが発足し、生徒たちが楽しんでいます。
跳び箱にでんぐり返し、放課後の長野市裾花中学校の体育館です。
一見、体操のようにも見えますが、ステージから前転しながら降りる動きも。
これは「パルクール」の練習です。
生徒:
「受け身ができたら最高に楽しいのでやってよかった」
体一つで街中や公園の障害物をアクロバティックに飛び越えていく「パルクール」。フランスで30年ほど前に始まった「ニュースポーツ」で、オリンピックの種目にも検討されるなど近年、注目されています。日本でも若者を中心に人気が高まってきています。
裾花中学校でも5月、クラブが発足。毎週水曜日、希望した生徒が参加しています。
教えているのは学校のALT、スネル・エドウィンさん(48)。エドウィンさんは20年ほど前にパルクールを始め、その魅力を広めたいと学校に掛け合ってクラブを作りました。
はまったきっかけは日本の「忍者」です。
ボランティアで指導 スネル・エドウィンさん:
「10歳から本気で忍者着を作ったりとか、12歳から本格的なオタクになって忍者着を4つくらい持ってて、自分の迷彩をつけて。忍者の服を着て村中で忍者ごっこ、それをかっこいいと思った。『パルクール』ができて、あれ私たち『パルクール』をやっているんじゃないか、かっこいい、良いねと思ってハマった」
当面は体育館で受け身や跳び箱など基本的な動きを身に着けます。1時間の練習でかなり上達!
生徒:
「跳んで回転することがすごく楽しい」
「エドウィンみたいに片手で跳び箱をぴょんととび越えたい。跳び箱をとび越えるとかできるようになったらチョーかっこいい」
エドウィンさんが学んでもらいたいのは「かっこよい動き」だけでありません。パルクールの魅力も「そこ」にあると話します。
ボランティアで指導 スネル・エドウィンさん:
「嫌だけどやる、難しい、汗かく、だけどやる。それがすごい大切。自分の中の障害物を越えることの1つだと思う。みんな楽しんでいる、楽しめばいい、少しずつそれに気づく。つらかったけどできた、それだよ、それ。そこからいろいろ始まる。『パルクール』じゃなくても、別の自分の人生でいろいろチャレンジして乗り越える」
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