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 2回にわたってお届けするスペシャル版 堀江翔太ラストメッセージ後編。2023-2024ジャパンラグビーリーグワン決勝をもって現役生活にピリオドを打った堀江翔太さんをゲストに迎えてたっぷり話を伺った。今後のエディーJAPAN、超速ラグビー、期待の選手など。堀江翔太さんの視点から見たラグビーの魅力を徹底分析する。

■今後のエディーJAPAN

矢野武アナウンサーと堀江翔太さん この記事の写真 矢野武アナウンサー
「普段、これまでの年だったら、リーグワンが終わったらちょっと休んでジャパンに向けてすぐ指導だったのが、今はそうじゃないと。でも、ジャパンはちゃんと指導します」 堀江翔太さん
「楽しみですね。現役のやつらには悪いですけど、めちゃ気が楽です。ちょっとかわいそうやなって思います。練習も含めすごいプレッシャーでやってるんですよね。もちろん、若い時は、そんなん全く思わなかったですけど。引退してからこう思えることはすごいプレッシャーの中でやってるんで、そんなプレッシャー楽しめるなんて、思ったことないです。このプレッシャー楽しいとか」 矢野アナ
「エディー・ジョーンズさんが、また復帰してきました。これ聞いてどうでしたか?」 エディーJAPANは? 堀江さん
「あの時のエディーさんとまた変わってる可能性もあるんで。どんな練習したとか、後輩に聞きたいですね。『どうやった?』って」
「すげえ速い、ラグビー目指すんですよね?」 矢野アナ
「超速ラグビー」 堀江さん
「超速ラグビーをするには、竹内(柊平選手)とか」 リーチマイケル選手 矢野アナ
「リーチマイケルは?」 堀江さん
「リーチはロック(LO)でしょ。ロックになれば、めっちゃ動けるロックって感じになるかな」 矢野アナ
「ワーナー・ディアンズはどうですか?」 堀江さん
「メキメキとフィジカルどんどん成長して。大きくてあんだけ走るのってなかなかいないと。楽しみです」

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■期待の選手

■期待の選手

小山大輝選手 堀江さん
「(小山)大輝が入ってるのはうれしいですね。(埼玉)パナソニックワイルドナイツで伸び始めていくところぐらいから、大輝にはいろんな話をしてるんで。うれしいしですね」 松田力也選手 「(松田)力也もそうですね。この2人はいろいろと話をして育てたので、自信持ってやってほしいなと思います」 矢野アナ
「どんなことを話すんですか?JAPANのこととか?」 堀江さん
「いや代表のことは話さないですね。あの2人には何かこう、いろんなラグビーがあるから、まずゼロから学ぶっていう。すごい大切です。どういうふうにしてエディーさんがやろうとするラグビーを輝かせるか。大輝とか力也とかは大切になってくるかなというメンバーなんで」 矢野アナ
「ラグビーがうまいのが当たり前だし、皆」 堀江さん
「皆うまいし、選ばれてないやつらも下手じゃないんです。エディーさんが描くラグビーに合った選手を選んでるんで。外れてても、別にそいつが下手とか、そいつがあんまよくないというわけではない」

■6月22日VSイングランド

矢野アナ
「この短い期間で、何が大切ですか?」 堀江さん
「まずは、そこの自分たちがどんなラグビーをするかという勉強。頭と体をつなぐという。頭使ってやってる時は、特にコミュニケーションの反復が大切なんですよね。自分の中で習慣になるまで、やらないとだめなので。だからフィジカルが高いチームはシンプルなんですよね。スクラム、押す、モール、キック、チェイス、ディフェンス。大体ナショナルチームって、これが主なんですよ。皆が集まってきて、そういう細かいことはできないですもんね。時間がかかるんで。だからもうすごいシンプルになるんですよ。でも日本代表はそれじゃ勝てないですよね。日本代表は、できる選手がいっぱいいるんです。賢いんで。短期間でもそれができるので、できた時にその精度どれだけ上げれるか。全員が、どんだけ理解してそれをやってるかっていうので実力がどんどん上がってくる。まずは目の前のイングランド戦のために、自分たちが表現できるかという部分をやってほしいなと」

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■堀江翔太からみた“ラグビーの魅力” グラフに…

■堀江翔太からみた“ラグビーの魅力” グラフに…

ラグビーの魅力を五角形グラフに 矢野アナ
「堀江選手の長いラグビーの人生の中で、体験したラグビーの魅力、堀江さんの独自の切り口で、五角形のグラフにしてもらいたいと思います。リーダーシップ、仲間、フィジカル、プロ、世界とあります。それが一つの中でどれぐらいの段階か書いてもらっていいですかね」 堀江さん
「魅力ってことですね」 矢野アナ
「そうですね」

■No.1「リーダーシップ」10点/10点中

堀江さん
「チームになると50人ぐらい。キャプテンになるって、リーダーシップが成長するという感じ。この多い人数を引っ張っていくっていうのは、魅力っちゃ魅力。苦しい、大変ですけど、やりがいあるし。一番、多分人として成長したと思う」 矢野アナ
「一番大切にしてるのは何なんですか?」 堀江さん
「突っ走り過ぎないのが大切かなと思ってます。選手の声も聞いて上の声も聞いて、リーダーとして、上に立つのはいいですけど、コーチじゃないので。変にリーダーやから、キャプテンやからて、偉そうなので上に立つからって。指示もできるっちゃできるから。そいうことは絶対しないと思います。それをやるのは監督・コーチであって、僕は絶対選手側なので。選手と同じ立場で、物を言いたいし、聞きたいし、選手全員で1歩前に出る、というようなイメージ」 矢野アナ
「チームのキャプテンとして具体的なラストメッセージですね」

■No.2「仲間」10点/10点中

堀江さん
「50人も60人も同じ目標を目指す仲間ってなかなかできないんで、特に人の接し方っていうのはこういう仲間から学んだんです。そこもラグビーの魅力かなと思います。僕は海外行ったので海外の友達ができたりとか。絶対、ラグビーがないと出会えない人もいたりする」

■No.3「世界」6点/10点中

堀江さん
「世界からするとまだまだ(日本の)ラグビー(は)発展で。いろんな世界に行かしてもらって、いい思いをしましたけど、もっともっと頑張れるかな。代表選手たちは自分が代表の試合をどんどん勝っていって、強い代表作るかっていうとこ以外ないと思うので」 矢野アナ
「ラグビーって、あれだけ激しくて、毎日できるスポーツじゃないですよね。でももっと給料も欲しいでしょうし」 堀江さん
「本当に、スポンサーをどんどん集めてほしいですね。僕の発信から(笑)」

■No.4「プロフェッショナル」3点/10点中

堀江さん
「試合数が少ないという部分もありますけど、プロとしてあんだけ体張って、感動を与えるような試合前にするのやったらもう少し、ベーシックな給与を上げたらいいと思いますし、さっき言った『世界』につなげるためには、プロレフェリーほとんどいなくて。リーグワンって言ってても、レフリーだけはお金がすごく低いんですよね。それやったら、責任もないし。二足の草鞋なんで。そこに目を向けてほしいなって」

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■No.5「フィジカル」10点/10点中

■No.5「フィジカル」10点/10点中

堀江さん
「フィジカルはもう、勝手に上がります。ラグビーっていろんな体型の人が、他のスポーツは結構同じような体型の人ですけど、ラグビー選手で自分の能力ポテンシャルって部分を生かせるような、スポーツだと思うので。その魅力も。自分の合ったフィジカルを発揮できる良いスポーツかな」 矢野アナ
「体の話という意味ではものすごい出会いがありましたね」 佐藤義人さん 堀江さん
「そうっすね。あの時は佐藤(義人)さん、2015年に手術した後ですけど。知人を介して、初めは連絡して佐藤さんと会って、頑張ろうっていう」 矢野アナ
「堀江選手が途中で出会って気付いたのが、もっと実は力を発揮できる方法があるんだと」 堀江さん
「そうなんですよ。もっと賢くやって。皆60とかぐらいしか発揮できてないと思う。僕のやってきたトレーニングをやれば、全ての筋肉使って発揮できるメソッド・考え方なんで」 試合前のアップで履くサンダル 矢野アナ
「多分それの一環かもしれないけれども、サンダルで試合の前アップしてますよね。持ってきてもらいました」 堀江さん
「佐藤さんの、足の裏の使い方、足の考え方はこれ(サンダルに)すごく似てるんです」 矢野アナ
「それは足の指が動きやすいために?」 堀江さん
「使いやすいですね。地面つかめるようにしやすい構造になってるんですよね」
「しっかりと(足)指が使えるように。これで基本僕はトレーニングします」 矢野アナ
「佐藤義人さんに出会って、ほかにもいろいろと…」 試合時の堀江さん 堀江さん
「背中かな。背中を鍛えて使ってタックルすると、フィジカルスキルを、まあ5対5位として、メンタルとか3ぐらいでいいんですよ。結構力が前に相手に伝わるんで。だから余裕もってプレーしやすくなる」 矢野アナ
「例えばジャパンなんかは対世界だと、どうしても体小さい、パワーない、フィジカルを取るって言われるじゃないですか」 堀江さん
「余裕もってできるなと。監督のほかの部分に頭使いますから」 矢野アナ
「じゃあそっちのほうで埋められるっていうか、対抗できるってことですね」 堀江さん
「フィジカル来てもメンタルすり減らない。ここぞというタックルの時とかに、出せる」 矢野アナ
「それを例えばこの番組見てる小学生とか、意識したものすごいですね」 堀江さん
「僕は30歳(から)8年間かけてやってるんで。それを小学生・中学生の8年間やれば、20何歳の時には、僕の今の完成しきって、勉強しきってという とこまでいけると思うんですよ。大きなけがに泣くことはなくプレーできるし、自分の能力を最大限発揮できる。そういうのを広めていきたいですね」

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■堀江翔太、ラストメッセージ

■堀江翔太、ラストメッセージ

これからのビジョンは 矢野アナ
「改めて、堀江翔太さん『次何やるの?』体の使い方を伝えていきたいということでした。どういうビジョンがあるんですか?」 堀江さん
「いやあ、もうビジョンはやりながらかなと思いますね。やりながら本質というか。ぶれずに、いろんな所へ出向いて、そういうのを広げるという活動もしたいと思いますし、もちろんラグビーに絡みながらそういうこと、広めるっていうこともありますし。その広めるっていうことを中心にいろいろやっていけたらなと」 矢野アナ
「あと数年できたんじゃないかなって思うファンの方も多いと思いますけど、その気持ちがあったから今があって」 堀江さん
「本当ですね。ボロボロで全く動かなくなった状態やと、教えるのにもちょっと説得力がないし。(活動を)広げたい気持ちが大きい時にやめてそっちに動かした方が、僕もプロスポーツ選手だったんで、自分で表現がしたいなと思ってますし。そういうとこ踏まえてちょっと早めになったんですね」 矢野アナ
「ぜひ、これを見てくれているラグビーファン、ひょっとしたら選手もきっと見てくれてると思います。ラストメッセージをいただきたいと思います。お願いします」 堀江さん
「プロ生活15年間16年目まで来ましたけど、応援ありがとうございました。皆様のおかげで、皆さんの応援のおかげで、モチベーション高く、最後の最後まで、ラグビーできたと思ってます。これからセカンドキャリアとしていろいろやっていくと思いますので、その際も暖かい声援、応援よろしくお願いします。僕がこうやって後悔なくラグビーを終えたっていうのも、すごく幸せなことだと思うので、僕のように追われるように、そのためにはやっぱり自分じゃできないというところもありますし、尊敬されるような人になるからこそ、周りの良い大人たちが、あの選手やったら助けたいって思ってくれると思いますんで。そのために、まず目の前も自分のやることはしっかりして、良いラグビーを突き詰めれば日本のラグビーを出てガッと成長しますんで、頑張ってほしいです!めちゃくちゃ応援してます。ありがとうございました」 矢野アナ
「追い風の時も向かい風の時も、先頭に立って歩いてきてくれた選手だと思います。新しい道も楽しみにしています!」 ■ラグビーウィークリー ■ラグビー日本代表 試合日程

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