能登半島地震の被災地を支援する勧進大相撲が16日、東京・両国国技館で行われた。約7000人が来場し、日本相撲協会は入場料収入などを義援金として寄付する。勧進相撲は神社仏閣の建立、修繕などの寄付を募るために行うもので、協会によると、1962年に大阪で行われた四天王寺復興勧進大相撲以来、62年ぶりという。
協会のあいさつでは、石川県出身の幕内力士らが土俵に上がり、春日野事業部長(元関脇・栃乃和歌)が「寄付が一日も早い復興のお役に立てるよう祈念します」と述べた。
石川県穴水町出身の遠藤は「勧進相撲で集まった金を寄付する形を取っていただき感謝します」と語り、同県津幡町出身の大の里は「祖父が避難所で生活している。本場所で勝つことが元気を届けること」と話した。
音羽山親方(元横綱・鶴竜)らによるOBの取組5番も行われ、東関親方(元小結・高見盛)が現役時代同様、独特の所作で会場を沸かせた。【武藤佳正】
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