サッカーのJリーグ入りを目指すJFL(日本フットボールリーグ)のヴィアティン三重が12日、天皇杯全日本選手権2回戦でJ1・FC東京と東京・味の素スタジアムで対戦する。9日にはJFL8年目にして昨季王者のホンダFCからリーグ戦で初めて白星を挙げており、勢いに乗って前回はね返された「J1の壁」に挑む。
県代表で天皇杯に出場するヴィアティンは5月26日、本拠地のLA・PITA東員スタジアム(東員町)で行われた1回戦で愛媛県代表のJ3・FC今治を1―0で破った。前半にFW田村翔太選手がPKを決めて先制すると、後半は退場者が出て10人になった相手の反撃をしのいで逃げ切った。
2回戦はアウェーでFC東京と対戦する。間瀬秀一監督は「今季はみんなで力を合わせ、共に戦っている。駒を前に進めてJ1クラブと戦えるというのはサポーター、三重県民の皆さん、クラブ、そして我々スタッフ、選手にとってもうれしい」と話した。
昨年は2回戦でJ1・名古屋グランパスと対戦。3点先取されながら後半に2点を返し、あと一歩まで迫った。19年にはJ1・湘南ベルマーレを破ったこともある。田村選手は「選手としては楽しみ。いい経験で終わらせず、今季の目標であるJFL優勝、Jリーグ昇格のために自信につながる試合ができれば」と話した。
天皇杯を前に9日に行われたJFLで、ヴィアティンは四日市市中央陸上競技場に今季ホーム最多3114人の観衆を集めてホンダFCと対戦。セットプレーを生かして2―0でリーグ戦4試合ぶりの勝利を挙げた。【村社拓信】
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