2021年東京オリンピック男子3000メートル障害で日本選手初の入賞となる7位に入った三浦龍司選手=国立競技場で2021年8月2日、久保玲撮影

 全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)に群馬県勢として唯一出場しているSUBARU(スバル)陸上競技部に、3人の新入部員が加わった。その一人、三浦龍司選手は、2021年東京オリンピック陸上男子3000メートル障害で日本選手初入賞となる7位に入るなど、7月に迫ったパリ大会で有力なメダル候補とされる。「走りやすい練習環境づくりをしてくださった部の方々、熱心に応援してくださる地元群馬のファンの声援に結果で応えたい」と意欲を燃やす。【上鵜瀬浄】

 3人はいずれも22歳。三浦選手は順天堂大出身で2年時に五輪入賞。さらに4年時の23年8月に出場した世界選手権で6位となった。山本唯翔(ゆいと)選手は城西大出身で23、24年の箱根駅伝は山登りの5区で2年続けて区間賞で、ともに区間記録を更新した。並木寧音(ねお)選手は東京農大出身。24年の箱根駅伝は往路最長区間でエース級がしのぎを削る「花の2区」で順位を五つ上げる活躍を見せた。

奥谷亘監督(左端)とともに撮影に応じる(左から)山本唯翔、三浦龍司、並木寧音の3選手=群馬県太田市で2024年3月28日、上鵜瀬浄撮影

 3月に太田市の同社群馬製作所で会見があり、山本選手は28年ロサンゼルス五輪で男子マラソンに出場するという夢を明かし、「まずはニューイヤー出場。高低差が大きい地元太田市が舞台の5区でアピールする」と意気込んだ。並木選手は「同期が世界や箱根で実績があり、刺激された。駅伝で協力して高みを目指す」と抱負を語った。

 奥谷亘監督は「実績のある選手が選んでくれるチームにようやくなれた。先輩を刺激して、上位入賞を奪還したい」と語った。

 SUBARUは22年に過去最高の2位、翌年は7位でチーム初の2年連続入賞。24年は14位で、巻き返しを図る。

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