プロ野球・巨人

巨人―ロッテ(6日・東京ドーム)

 本拠地の大歓声が、どれだけ待ちわびた一発だったかを物語っていた。打撃不振に陥っていた巨人の大城卓三に、待望の今季1号3ランが飛び出した。

 1カ月以上遠ざかっていたスタメンマスクで迎えた第1打席は、二回1死一、二塁のチャンスだった。「浮いた球が来たら積極的に行こう」と臨むと、2球目の高めに甘く入った速球を逃さない。短めに握ったバットを強振すると、打球は巨人ファンで埋まった右翼席前列に飛び込んだ。

 昨季はワールド・ベースボール・クラシックの日本代表に入り、シーズンも16本塁打を放つなどキャリアハイの成績を残した。だが、今季は打率1割台に低迷し、5月8日に出場選手登録を抹消された。1軍復帰は、交流戦も始まり指名打者での出場機会がある31日になってからだった。

 大城は四回にも中前適時打を放ち「良い流れを持ってきたかった。最高です」。苦しんでいたプロ7年目の選手会長は、この夜の一打を「強打の捕手」復活ののろしとできるか。【川村咲平】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。