第95回都市対抗野球大会(日本野球連盟、毎日新聞社主催)の2次予選・北関東大会は6日、群馬・太田市運動公園野球場で準決勝2試合を行った。日本製鉄鹿島は、先発・佐田健介が九回1死まで無安打無得点の好投を見せたが援護がなく、完封負け。日立製作所は終盤に守備が乱れてエイジェック(栃木)に逆転サヨナラ負け。いずれも7日の第2代表決定トーナメント2回戦に回った。【田内隆弘】
日立製作所監督「九回表までは…」
まさかのサヨナラ負けだ。日立製作所・林治郎監督は「ずっとこういう試合を勝ってきた。九回表までは自分たちのペースだった」と唇をかんだ。
五回表、懸命のベンチワークで逆転に成功した。真砂勇介に送りバントを命じ、正捕手の桂依央利に代打を起用してまで2点をもぎ取った。その裏、先発・多間隼介が1死満塁とされると、早くもエース青野善行がマウンドへ。エイジェックの4、5番を連続空振り三振に仕留めて、ピンチを切り抜けた
しかし九回裏、悪夢が待っていた。1死から連打を浴びると、高岡佳将の遊ゴロを宮慎太朗がはじいて同点に。続く河原井卓の一ゴロも吉川海斗がファンブル。懸命にバックホームしたが、三塁走者の手が一瞬早かった。「九回は勝負を急いだ。最後は空振りかゴロ狙いでフォークを投げたが……」。守備に足を引っ張られた青野だが、責任を背負い込んだ。
第2代表決定トーナメントを勝ち上がるためには3連勝が必要だ。「先を見ても仕方ない。次の試合に総力戦で臨む」と林監督。崖っぷちでの底力が求められる。
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