4日、ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024において車いすテニス部門の新設と車いすテニス界のレジェンド・国枝慎吾さん(40)のアンバサダー就任が発表されました。

これまで車いすテニスの部門がなかった本大会、2024年大会から車いすテニスの若手選手たちの参加も可能となりました。
車いすテニスは長年、国枝慎吾さんが普及・発展に貢献し、今年行われるパリパラリンピックでは国枝さんに憧れて競技を始めた小田凱人選手(18)が金メダル候補に挙げられるなど日本は強豪国です。

車いすテニスは健常のテニスと共にグランドスラムが行われており、ほかのパラスポーツと比較しても垣根のない競技となっています。
全国大会が健常との同時開催ということもあり、アンバサダーに就任した国枝さんは「全国レベルの戦いが垣根なく行われることは嬉しい。若い選手たちがこの大会を目標にしていってほしい。」
と話しました。
また、この大会副賞として優勝者とフェアプレー賞を獲得した2名はアメリカに行き、国枝さんと共にキャンプも予定されています。
「自分が若い時にはこのような機会がなかった。海外でいろんな選手と触れ合うことは成長にもつながる。また、自分は大会期間中はアメリカにいると思うが、大会後に若い選手たちと会えることが楽しみ」
とアメリカでの交流にも胸を躍らせた国枝さん。
ボードにサインとともに「アメリカで待ってるぜ!」としたためました。

この会見の日から始まったのが車いすテニスの全仏オープン。
18歳の小田凱人には連覇がかかっています。
全仏オープンの舞台はパリパラリンピックの開催地でもあるローラン・ギャロス。
「パラリンピックと同じ舞台で行われる。パリパラリンピックにもつなげていってほしい。小田選手の活躍を期待していますし、車いすテニス界をより盛り上げてほしい」と期待を込めました。

また、現在アメリカのオーランドに拠点を置いている国枝さんは今後について、
「英語に挑戦中。ジュニア選手たちに指導しており、アメリカの車いすテニスの発展にもつなげたい」
と引退してもなお挑戦を続けることを明かしました。

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