主催者推薦選考会をトップで突破し、本戦出場を決めた永嶋花音=川奈ホテルゴルフコース・富士コース(撮影・萩原悠久人)

ラウンドを終えた永嶋花音(はなね)の笑顔がはじけた。ツアー大会の主催者推薦選考会を突破したのは、プロ3年目で初めて。しかも堂々のトップ通過となった。「パターが神ってました。私の力じゃない感じ」。22歳はまだ中学生だった2016年の「流行語」を持ち出し、喜びをかみしめた。

スタートの2番、4番に続き、6番では10メートルのパットを沈め、序盤で3バーディーを奪った。圧巻は13番(パー4)。第2打が奥にこぼれ、アプローチも寄せ切れずに20メートルを残したが、グリーンの外からパターでねじ込んでパーでしのいだ。16番と最終1番もバーディーとし、66の好スコアをマーク。昨年は3打及ばずに本戦切符を逃した舞台で、雪辱を果たした。

今年3月、スポンサーの縁で交流の生まれた元陸上選手でタレントの武井壮さんと食事する機会があったという。「準備の大切さを教えてもらった。今までは準備が万全じゃなく、試合で頑張っていた」。調整方法を見つめ直して臨んだ翌週のツアー下部大会で初優勝と勢いに乗っている。

本戦の目標は決勝ラウンド進出。「コンディションを万全にして臨みたい」と力をこめた。(奥村信哉)

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