パリ五輪まで約2か月。レスリングのパリ五輪女子日本代表が新潟県で行われている合宿を6月1日(土)に報道陣へ公開した。
山奥の自然豊かな場所に佇むレスリング道場。その前にある坂道が、通称「金メダル坂」。
かつて吉田沙保里さんや伊調馨さんなど歴代の金メダリストたちが、坂ダッシュや両腕に2人担ぎながら坂を駆け上がるなど鍛錬を積んできたレスリングの聖地である。
パリ五輪に向け、須崎優衣(東京五輪金メダル)、藤波朱理、櫻井つぐみら五輪代表選手が恒例の坂道トレーニングに挑んだ。

パリ五輪出場の女子選手で唯一、五輪の舞台を経験している女子フリースタイル50kg級代表の須崎優衣は、過酷な坂道トレーニングでは常に先頭を走り、仲間を鼓舞した。
「トレーニング中はパリで金メダルを取ることだけを考えて、勝つぞって思いでやっている。歴代の偉大な先輩方がここでトレーニングして五輪4連覇という偉大な記録を残した。最高の勝ち方で金メダルを獲得して、絶対にオリンピック2連覇を達成したい」

現在133連勝中、女子フリースタイル53kg級代表の藤波朱理は、3月の練習中に左ひじを脱臼し手術を受けるも、回復が早く現在は「100%練習ができている状態」と話し今回の合宿にも参加。
「トレーニングできつい時に思い浮かぶのはやっぱり五輪。ここで妥協したら五輪で負けちゃうぞっていう自分に言い聞かせながら常に自分と戦っている。必ず金メダル獲得するのはもちろん、自分自身も先輩たちのオリンピックでの活躍を見て、自分もこうなりたいと夢をもらった。今度は自分が自分のレスリングを見て、そう思ってもらえる人が少しでもいるようなパフォーマンスをして必ず金メダルを獲得したいと思ってます。」
女子フリースタイル57kg級代表の櫻井つぐみは「歴史が詰まった場所なので、その時代に(合宿)参加はできなかったけど、先輩方がキツイトレーニングを乗り越えたように自分も頑張れば金メダル取れるかなと考えられる。日本の女子レスリングが本当に強くて、自分もそれを見てオリンピックで勝ちたいと思って頑張ってきたので、絶対に金メダルを取れるように頑張ります。」と意気込みを語った。

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