2022年の東京大会でパルクールの技を披露する選手=FIG提供

 日本体操協会は、障害物を乗り越える体操の新種目「パルクール」の世界選手権を11月中旬に北九州市で開催するよう国際体操連盟(FIG)に申請した。5月末のFIG会合で正式決定する見通しで、世界選手権の国内開催は2022年の東京に続き2例目となる。【城島勇人】

 パルクールは走る、跳ぶ、登るなどしてさまざまな障害物を乗り越え、スピードや機敏性を競うフランス発祥のスポーツ。今夏のパリ・オリンピックの種目候補に入るなど世界的に人気が高まっている。

 大会は11月中旬に北九州市小倉北区の勝山公園内特設会場で開催し、タイムを競う「スピード」と自由に演技して得点を競う「フリースタイル」の2種目を実施する。22年の東京大会には40カ国99人が参加し、約1万人が来場した。

 県によると、北九州市は新型コロナウイルス禍の21年に世界体操・新体操選手権を有観客で開いており、こうした実績を踏まえ日本体操協会が県に世界選手権の開催を打診した。現時点で他に候補地はないことから北九州市での実施はほぼ確実という。

福岡県も「協力」

 福岡県は大規模な国際スポーツ大会の誘致に力を入れており、服部誠太郎知事は「開催が決定すれば、日本体操協会や北九州市と連携を図りながら、大会成功に向けてできる限りの協力をしたい」とのコメントを出した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。