記者会見に臨む長谷部誠さん=東京都千代田区で2024年5月24日午前11時10分、藤井達也撮影

 今季限りでの現役引退を表明していたサッカー元日本代表主将の長谷部誠さん(40)が24日、東京都内で記者会見し、「全く後悔はなく、大きな満足とともにキャリアを終えられた」と22年間のプロ生活を振り返った。

 長谷部さんはJ1の浦和からドイツへ渡り、ウォルフスブルクでは1部リーグの優勝に貢献した。今季まではアイントラハト・フランクフルトでプレーした。主に守備的なMFやDFとして活躍し、日本代表としては国際Aマッチ114試合に出場し、2得点を挙げた。

 記者会見では国内外でプレーした自らのサッカー人生を振り返り、「自分はたくさん点を取るわけでもなく、目立つプレーをするわけでもない。そういう選手がここまでのキャリアを築けた。これ以上のキャリアは積めない」と語った。

 日本代表では歴代最多の81試合で主将を務め、ワールドカップ(W杯)には2010年南アフリカ大会から3大会連続で出場した。キャプテンマークを長年巻いた経験について「自分の人生を変えてくれた」と感慨深い表情を見せた。

 今後は指導者の道を歩み、ドイツのアイントラハト・フランクフルトで21歳以下の若手を中心とするセカンドチームのコーチを務める。「最終的に自分が目指すのはトップチーム(の監督)」と話し、次の目標を明かした。【高野裕士】

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