プロ野球・阪神

○阪神1―0ヤクルト●(18日・甲子園)

 「4番」の活躍がチームを勝利に導いている。前日はヤクルトの村上宗隆、そしてこの日は阪神の大山悠輔だ。打撃不振に苦しんでいたが、先制の適時打が決勝点となった。

 四回、2連続四球で無死一、二塁となって迎えた打席。「初球から(打ちに)行く準備はしていた」と、その初球だった。ヤクルトの先発・ヤフーレのカットボールが高めに浮いたところを強振し、鈍いゴロが三遊間を抜いて先制した。

 昨季のようにはことが運んでいない。日本一になった昨季は全試合に4番で先発出場したが、今季は極度の打撃不振に陥っている。打順を変えないのが基本方針の岡田彰布監督だ。ましてや信頼を置く4番。しかし、チームの得点力不足の改善のため、ついに4月14日の中日戦で4番から外れ、5月16日の中日戦ではベンチスタートを経験した。

 甲子園での阪神―ヤクルト3連戦。17日は周囲が期待するような結果を残せていないヤクルトの村上が3ランを放ち、勝利を引き寄せた。一方、阪神の4番は18日の試合で決勝の1点をたたき出し、継投で守り切った。打率2割1分9厘の4番は「勝つことはすごく難しいと感じている」と語った。実感がこもる。【荻野公一】

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