富士通―デンソー 第3クオーター、攻め込むデンソー・赤穂ひ=武蔵野の森総合スポーツプラザ

バスケットボール女子Wリーグのプレーオフは14日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで2戦先勝方式の決勝第2戦が行われ、レギュラーシーズン2位で初優勝を目指すデンソーが、同1位の富士通を73―62で破り、1勝1敗とした。最終戦は15日に行われる。

Wリーグ史上最多の7168人が詰めかけた会場で、デンソーが意地を見せた。富士通を逆転で破って1勝1敗とし、リーグ初優勝に加え、全日本選手権との2冠にも王手をかけた。「この流れのまま、明日も勝利をつかみたい」。チーム最多の17得点を挙げた馬瓜は力強く宣言した。

前半終了間際の赤穂ひまわり主将のプレーが反撃の起爆剤となった。富士通の190センチのジョシュアと競り合いながらゴール下で攻撃リバウンドをもぎ取り、第2クオーター終了のブザーとほぼ同時にシュートを決めた。

ベテランの高田は「触発され、しっかり自分も頑張らないとと思った」。33-37で入った第3クオーター、赤穂ひまわりの攻撃リバウンドから馬瓜が3点シュートを決めて試合をひっくり返すと、高田や篠原も立て続けに攻撃リバウンドをもぎ取り、富士通の攻めを停滞させた。最終的に攻撃リバウンドの本数はデンソーが16対9と圧倒。富士通の宮沢主将は「16本も取られ、しかも大事な時間帯に続いてしまった」と天を仰いだ。

12得点11リバウンドの「ダブルダブル」を達成した赤穂ひまわりは試合後、高田に促され、試合中に4本連続で外したフリースローの練習をコートで行ったが、2本とも失敗した。「勝ったからよかったが、明日は決めたい」。悲願の頂点と、名誉挽回を目指して最終戦に臨む。(奥村信哉)

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