盛岡誠桜高校(岩手県盛岡市)の女子硬式野球部の新監督に、男子の盛岡大学附属高校の元監督・沢田真一さんが就任しました。
春夏あわせて7度甲子園に出場しチームを全国レベルの強豪に押し上げた手腕に期待がかかります。

盛岡誠桜女子硬式野球部、創部は2021年で現在(4月8日時点)は2・3年生あわせて9人の選手が在籍。
これまで全国大会に6回出場しましたが全国の壁は厚く、勝ったのはわずか1回だけです。

4月にチームの監督に就任した沢田真一さんは、1991年から男子の盛大附属を率い監督として春夏合わせて7回甲子園に出場し、チームを全国レベルの強豪に押し上げました。

2008年に監督を退任した後は盛大附属の教頭などを務めていましたが、2023年の秋に盛岡誠桜からのオファーを受け女子野球の監督として現場復帰すること決意します。

盛岡誠桜 沢田真一監督
「(女子野球は)あまり考えていなかったが、やってみたいと思った。(自分も歳をとったが)目の前に生徒がいれば、もっと頑張れるんじゃないかと思い引き受けた」

4月5日、盛岡誠桜女子硬式野球部の監督として初めて本格的な指導を行いました。

はじめは緊張した表情の選手もいましたが、沢田監督が積極的に選手に話しかけコミュニケーションをとります。

盛岡誠桜(3年) 石澤凛主将
「(監督と会う前は)怖かったが、教えてもらう時にギャグも入ってくるので、面白い人だと思った」

盛大附属の監督時代は厳しい指導をしてきたと振り返る沢田監督。
女子野球ではお互いに褒め合い高め合い野球を楽しんでプレーすることを目標に掲げています。

盛岡誠桜 沢田真一監督
「見ていて良いプレーは褒めたたえてください」

沢田監督は「褒めてもらい、その言葉を大事にしながら、また頑張ろうという姿勢が伝わってきて、教える喜びをあらためて感じた」と話します。

盛岡誠桜(3年) 佐々木曖那選手
「バッティングの時に(沢田監督が)ОKと言ってくれてうれしかった」

楽しみながら野球と向き合う一方で、沢田監督は「勝利」へのこだわりも忘れてはいません。

盛岡誠桜 沢田真一監督
「勝つことが生徒の自信にもつながる。まずは1勝・2勝と全国大会で勝ちたい。できたら数年以内に優勝する」

褒め合い高め合う野球で全国で勝てるチームに。

岩手の高校野球界をけん引してきた名将・沢田監督率いる盛岡誠桜は、4月13日の北東北リーグ戦で今シーズン初戦を迎えます。

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