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この夏に行われるパリパラリンピックの代表選考会を兼ねた世界パラ陸上が17日、兵庫県の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で開幕し、101の国と地域からおよそ1300人のパラ陸上のトップアスリートが集結。17日、今大会の初日が行われました。

2度の延期を経て開催となった今大会。21年に行われた東京パラリンピックでは無観客ということもあり、出場している選手たちのほぼ全員にとって、日本で行われる有観客の国際大会が初めての経験となります。
地元の子供たちも招待され、金曜日にもかかわらず完売になる座種も出てくるなど、会場は熱気に包まれました。

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日本勢メダル第1号となったのは5000mT11の唐澤剣也(29)。
15分3秒25で銅メダルを獲得しました。
唐澤は東京パラリンピックで同種目銀メダリスト。昨年の世界パラ陸上では金メダルを獲得しており今大会も注目選手の1人として挙げられています。
「目標としていたのは金メダル。銅メダルということで悔しいが最低限の走りはできた」と総括した一方、「地元、群馬からも応援がたくさん来た。たくさんの方にパラ陸上を見てもらえる機会になる。競技を始めるきっかけや応援してもらえるきっかけになるようにしたい」と今大会について語りました。

世界新記録を更新したジャッキス

また、このレースで優勝したジャッキス(ブラジル)が唐澤の持つ世界記録を更新。「率直に悔しい。だけどこの悔しさをバネに練習してジャッキス選手の記録を抜きたい」と決意を新たにしました。
この種目、和田伸也(46)も15分12秒00のシーズンベストで5位入賞を果たしています。

伴走者と唐澤

視覚障がいのクラスでは選手と共にレースを行う伴走者がいます。
選手と伴走者は互いに「きずな」と呼ばれるガイドロープを持ち一緒に走り、
伴走者はレースの状況を伝えたり見えない選手たちの目になっています。
まさに「きずな」が重要な競技。選手と一緒に戦う伴走者にも注目してください。

世界パラ陸上は17日から25日まで行われます。

〔今大会日本勢のメダル〕※17日現在
金:0
銀:0
銅:1

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