大相撲で外国出身力士として初めて横綱に昇進し、4月上旬に54歳で亡くなった曙太郎(あけぼの・たろう)さんの葬儀が14日、東京都内の斎場で営まれた。約300人が訪れ、米ハワイ州出身で通算11回の幕内優勝を果たした一方、格闘家としても活動した曙さんの早すぎる死を悼んだ。
祭壇の遺影は力士としての若かりし頃の浴衣姿で、その両脇に2000年名古屋場所と九州場所の優勝額が掲げられる中、参列者は献花した。
入門当時の師匠で元関脇・高見山の渡辺大五郎さん(79)は「残念。ショック。まだ若い。(1992年夏場所での)初優勝の時を一番覚えている」と振り返った。88年3月の春場所初土俵の同期で、ともに大相撲人気を支えた元横綱・若乃花の花田虎上さん(53)は「若い時から頑張ってきた仲。言葉に表せない存在」と語った。同じく同期で初土俵を踏んだ浅香山親方(元大関・魁皇)は「体が大きくて稽古(けいこ)するのが怖かった。すごく優しい人でした」と話した。
他にもハワイ出身の武蔵川親方(元横綱・武蔵丸)や元大関でタレントの小錦さん、また佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に東関親方(元小結・高見盛)、大関・琴ノ若らも参列した。【武藤佳正】
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