地元の印旛沼で技を磨いてきた長洲選手(左)と母の美穂さん=佐倉市役所で

◆佐倉市生まれ カヤッククロスで代表に

 カヌースラローム競技の選手で、3月に習志野高校を卒業した長洲百香さん(19)=日本大1年=は千葉県佐倉市で生まれ育ち、印旛沼をメイン練習場に腕を磨いた若手アスリートだ。カヤッククロスという種目の日本代表として国際大会に臨み、今夏のパリ五輪出場を目指す。(堀場達)  長洲選手は4月、東京都江戸川区の葛西カヌースラロームセンターで開かれた選考会のカヤッククロスで3位の成績を収め、日本代表の座を射止めた。市カヌー協会事務局長で母の美穂さん(47)とともに、市役所を8日訪れ、西田三十五市長らに報告した。  カヤッククロスは4艇でタイムや着順を競い、パリ大会から五輪の正式種目になる。長洲選手自身も「ジュニア世界選手権などで昨年初めてレースを体験した」と話す。「従来のスラロームと比べ、ボートが重めで、対戦相手とのぶつかり合いもあり、フィジカルが必要」なため、筋力強化などに努めた。

◆五輪で戦う姿「小さいころから夢見てきた」

 長洲選手は小学3年時からカヌーを始めた。4~6年の全国大会で3連覇し、高校時代は複数の国際大会で入賞。主に印旛沼でパドルを操り、トレーニングを重ねてきた。同センターでの合宿が増えている現在も「個人の基礎練習は印旛沼で続けている」という。  今後は欧州各国の大会に参加し、6月にチェコのプラハで開かれるパリ五輪の世界予選に出場する。五輪で戦う自分の姿を「小さいころから夢見てきた」。「私の強みはカヌーを楽しんでいること」と自己分析した上で、言葉に力を込めた。「個人競技だけれども、自分の後ろに応援してくれている人がたくさんいると実感してます」


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