サッカー男子U23(23歳以下)日本代表をパリ・オリンピックに導く活躍を見せた細谷真大選手(22)。五輪アジア最終予選を兼ねたU23アジア・カップでは、J1柏レイソルでチームメートのDF関根大輝選手(21)も活躍し、大きく名を上げた。
「人生が変わった大会だった。今までのサッカー人生の中でも一番濃い期間だった」
U23アジア・カップから5月4日深夜に帰国した時、関根選手は充実した表情を見せた。優勝した同大会では右サイドバックとして先発の座を勝ち取り、全6試合中5試合でフル出場した。
「攻撃の時のポジショニングや、課題だったクロスの精度は大会を通してずっと(良さを)出せていた。戦うたびにどんどん強い相手になっていったけど、その中でも通用するし、余裕を持ってプレーできていた」
関根選手は拓殖大4年の現役大学生で、2023年から特別指定選手として柏でプレーする。当初は大学を卒業する25年から柏に加入する予定だったが1年前倒しでプロの道に進み、今季は開幕から右サイドバックの不動のレギュラーとなった。
柏の井原正巳監督(56)は以前、関根選手と細谷選手についてこう語っていた。
「2人は非常に仲が良く、試合を追うごとにお互いの関係性は非常に良いものが表現できている」
関根選手はU23アジア・カップを前にしたタイミングで金髪にし、周囲の注目を集めた。井原監督は冗談交じりにこんなことを口にしていた。
「チームメートに影響されてか、目立つ髪形にしてきたのかなと思っている。プレーで目立ってくれればと期待している」
髪を染めていない細谷選手は指揮官の言葉を受け、U23アジア・カップからの帰国時に笑いながらこう語った。
「しっかり(プレーで)目立っていたので良かったと思います」
パリ五輪でも主力として期待される2人だが、U23アジア・カップに選ばれた23人から、五輪本番の18人の代表メンバーに入れるかどうかは、今後のリーグ戦での活躍が大きく左右する。細谷選手はこう気を引き締めた。
「(関根選手と一緒に五輪に行けるかは)レイソルでの結果次第。しっかり2人で上に行けるような(チームでも高い)順位を目指しながらやっていきたい」
U23アジア・カップを機にSNS(ネット交流サービス)のフォロワーが増え、注目度の高まりを感じているという関根選手。一方でパリ五輪に向けては、細谷選手と同じく地に足の着いた考えを示す。
「そこ(五輪の代表メンバー)に選ばれるように、レイソルで活躍するのを今は一番の目標にしていきたい」【構成・高野裕士】
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