【横浜マ-アルアイン】アルアインに勝利し、喜ぶ渡辺皓太(左端)ら横浜マの選手たち=日産スタジアムで2024年5月11日、宮間俊樹撮影

サッカー・アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦(11日、日産スタジアム)

○横浜F・マリノス(J1)2―1アルアイン(アラブ首長国連邦)●

 ドラマは試合終盤に待っていた。「超攻撃型」を掲げ、初めてACL決勝の舞台に駒を進めた横浜マ。エウベルが「全てを懸けるに値する試合」と語っていたように、ホームでの第1戦は苦しみながらも逆転してみせた。

 前半、スピードを生かした相手の攻めからシュートを許す。GKポープ・ウィリアムがブロックしたものの、こぼれ球をM・バルーシに詰められ先制された。

 決定機を決めきれずにいた横浜マだが、後半にようやくゴールをこじ開ける。ボールをつなぎ続け、ヤンマテウスがペナルティーエリア右から上げたクロスに、植中朝日が頭で地面にボールをたたきつけるようにしてネットを揺らした。

 さらに再びヤンマテウスのクロスに宮市亮が右足ボレーで合わせ、ゴール前で渡辺皓太が詰めた。一時はオフサイドと判定されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入の末にゴールが認められ、5万3000人超の観客が大いに沸いた。

 横浜マが掲げる「超攻撃型」のサッカーは、背後を取られるリスクを承知で高く位置取るDFラインによって支えられる。アルアインにはロングボールと俊足の選手を生かすシンプルな攻めで苦しめられたが、ひっくり返した。

 25日(日本時間26日)にアウェーで迎える第2戦は、より厳しい戦いが予想される。第1戦を前にエースのアンデルソンロペスが語った言葉は、第2戦でもチームの支えになるはずだ。

 「怖がらずに我々の攻撃的なサッカーを表現することが大事になる」【高野裕士】

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