トークイベントで今後の決意をしたためた色紙を手に笑顔を見せる宇野昌磨さん=名古屋市中村区で2024年5月11日午後3時、兵藤公治撮影

 フィギュアスケートで日本男子初の世界選手権2連覇を果たし、9日に現役引退を表明した宇野昌磨さん(26)が11日、名古屋市内であった医療機器メーカー「コラントッテ」のイベントに登壇。集まった約150人のファンを前に今季の振り返りや、今後の抱負を語った。

 引退表明後、初の公の場となった宇野さんは、14日に引退記者会見が予定されている。この日は「(シーズンの)打ち上げというか、宴会の気持ちで」とファンとの交流を楽しんだ。

 表現に重きを置いた今季については「やり切ったシーズン。すごく濃い楽しい時間だったかなと思っている」と総括した。今後に向けての抱負を司会者から問われると、「探」の一文字を記した色紙を披露。「(これからの)自分がやりたいことを含めて、探していきたいという気持ちも含めてこういう言葉を書きました」と説明した。一方で「たくさんしゃべりたいのは山々なんですけど。14日があるので、あまり僕にしゃべらせないでおこうと思っています」と苦笑いで理解を求めた。

 イベント後には報道陣の取材に応じ「シーズン中はいろんなことを考えながら、課題を見つけながら取り組んでいた。今となっては本当に全てが良かったなって思える時間だった」と笑顔を見せた。同社のサポートを受ける友野一希選手(上野芝スケートクラブ)や、ともにステファン・ランビエル・コーチから指導を受けた島田高志郎選手(木下グループ)、山本草太選手(所属未定)らも特別ゲストに駆けつける豪華な時間となった。【倉沢仁志】

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