第4クオーター、シュートを決める富士通の町田(右)=武蔵野の森総合スポーツプラザ

富士通64-57デンソー(13日、バスケ女子Wリーグプレーオフ決勝第1戦)

富士通がデンソーの堅い守りを打ち破り、16年ぶりの優勝に王手をかけた。チーム最多の15得点を挙げた司令塔の町田は「みんながアグレッシブに攻めてくれた。それが勝ちにつながった」と満足げに話した。

レギュラーシーズン最少失点を誇る相手に、素早い攻守の切り替えから3点シュートに持ち込む得意の形を封じられた。8日の準決勝第3戦で驚異の90%に達した3点シュート成功率は、17・6%にとどまった。

それでも、町田は動じなかった。「相手のセンターが下がっていたので、ガードがアタックするのが大事だと思った」。ゴール下に自ら切り込み、前半だけで11得点してチームを鼓舞。後半は宮沢や林咲が要所で加点し、デンソーの猛追を振り切った。

過去3度の決勝で、すべて敗れてきた町田は「明日もタフなゲームになる。きょう以上の気持ちをもって、全員バスケで戦いたい」。悲願の頂点へ気合をみなぎらせた。(奥村信哉)

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