ゴールデンウイークが終わり、環境の変化によって起こる心身の不調を指す、いわゆる「五月病」に注意が必要です。

患者:
「(職場の)人数が少なくて、1人の作業にけっこう負荷がかかったりとか。仕事に行くと気持ち悪くなったりとか…」

伏見こころクリニックの宮田明美院長:
「新しく学校に入ったけどうまく適応できないとか、人事異動があったりとかして、例えば自分が異動しなくても周りの方で頼りにしていた人が異動されてしまったりとか、そういうことも多いかなと思うし」

 名古屋伏見こころクリニックの宮田明美院長は、不調のサインは日常生活に表れるといいます。

宮田明美院長:
「家のことをやりたくないとか、起き上がりたくないとか、食事がおいしくないとか、うまく眠れないとか。そういう人間の基本的な機能が、普段だったらうまくこなせてやっていることが、なんだかうまく回らなくなってくる」

 名古屋の街でも聞いてみると、五月病を心配する声があがりました。

会社員の20代男性:
「朝起きるとちょっと憂鬱かもしれないですけど」

飲食店勤務の20代男性:
「なにもかもやる気がなくなったりとか」

 憂鬱な気分になりがちなこの時期ですが。街では元気が出る自分ならではの対策をしているという人もいました。

自営業の60代男性:
「寝る時間も起きる時間もほぼ変えずに、リズムだけは同じようにしていますけど。休みだからって夜更かししたり寝坊していると、その後がキツイので」

飲食店勤務の20代女性:
「ゲームのイベントに行くためにお金を稼ぐとか、ちょっとした理由をつけて五月病を避けるじゃないですけど」

会社員の20代男性:
「趣味がサウナなので、前日の夜にサウナに行って、くたくたで帰って来てすぐ寝るみたいなのはありますね。本当に布団に入るとすぐにスーッと寝ちゃうので」

 宮田院長によりますと、誰でも簡単にできる対策があるといいます。

宮田院長:
「自律神経を整えるのにいいのは呼吸ですよね。(息を)吐く時に副交感神経が優位に働くので、吐くのに注目するとリラックスに持っていきやすいです」

 また、五月病に注意が必要なのは大人だけではありません。この時期は、子供も注意が必要です。

小学生の娘もつ母親:
「今日の朝は(娘が)すごく起きるのがだるそうで。行事とか、まだ学校が始まったばっかりなので、慣れていないところがあるので」

不登校ジャーナリストの石井しこうさん:
「GW明けは、夏休み明けと並んで不登校が急に増える時期で有名でして。連休明けの3日間くらいが、子供が体調の異変を訴えたり、何かすごくイライラしながら学校に行ったり、突然行きたくないと言い出したりということが増えるのがこの3日間ぐらいですね。1日目もつらそう、2日目もつらそう、3日目もつらくて本当に体が動かなくなっていく、こういった場合は注意が必要なんですよね。子供に『待った』をかけてあげるのはとても大事なことだと思います」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。