拉致問題の早期解決へ、被害者家族などがアメリカで政府高官などと面会し、協力を呼びかけています。

4月29日からアメリカを訪れている拉致被害者家族。

横田めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さんなどは相次ぎ政府高官と面会し、新たな運動方針への理解を求めたということです。

【家族会代表 横田拓也さん】
「今回の対話路線に軸足を移した運動方針というのは苦渋の判断でつくっているんだということを伝えた」

今年2月、北朝鮮が全ての拉致被害者の一括帰国を約束すれば、日本政府による人道支援や独自制裁の解除に反対しないという新たな運動方針を決めた家族会と救う会。

その背景には、拉致被害者家族の高齢化があります。

【家族会代表 横田拓也さん】
「13歳の少女が拉致されてから46年経過しているんだと、どうしても会わせてあげたいんだということを、この1枚の写真に託して伝えてきた」

今年2月で88歳となっためぐみさんの母・早紀江さんを含め、帰国を果たせていない拉致被害者の親世代で存命なのは2人だけとなっています。

【家族会代表 横田拓也さん】
「写真を見て、改めて課せられている時間の重さや残酷さというものが、多くの面会者には心の奥深くまでは伝わったのかなと思う」

政府高官などからはこれまで新たな運動方針への理解を得られているという家族会。アメリカでの活動は5月3日まで続きます。

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