能登半島地震から1日で4カ月。石川・輪島市から木村拓也キャスターが中継でお伝えする。

輪島朝市の、地震から4カ月がたち、4月から本格的なボランティアの受け入れが始まってから初めての大型連休となった。被災地のために何かできないかと、全国各地からこの連休を使ってボランティアの人が集結している。

5月1日午前6時、ゴールデンウィーク中の石川県庁前には、多くの人が集まっていた。
ゴールデンウィーク期間中、従来の1.4倍のボランティアが被災地に入ると見込んでいる石川県。県庁の担当者である、石川県農林水産部の堀田知恵美さんに話を聞くと、農林水産部では週に約80名から100名ぐらいの募集をしていて、受付の日には5~10分で埋まってしまう状況だという。

全国から集まった20人ほどのボランティアが向かったのは、シイタケ農家。
愛知県からやってきたという親子は、学校に許可を取り参加したという。中学1年生の息子は、「地震で普段の生活をできていない方がたくさんいて、僕も少しでも力になれたらいいなと思った」と話した。

これまで能登の被災地ではボランティア不足が指摘されていたが、ゴールデンウィークにボランティアが集まったのには、理由があった。

がれき撤去といった力仕事以外にも、カキの養殖の手伝い、田植えの補助などの多様なボランティアがあり、東京から来た50代のボランティア女性は「重労働だと、わたしたち女性なんであまり体力には自信がないので、できないかなと思っていたんですけど、こういうお仕事なら参加しやすくて楽しくていいなと思いました」と話す。

ゴールデンウィーク中の受け付けは、すでに終了しているという。

輪島市でも、ボランティアの手は必要で、災害ごみやがれきの撤去のみならず、県が募集している能登の基幹産業の1つ、“農業”を回復させるためのボランティアなど様々な種類がある。

農家に聞き取りを行ったところ、週に約100人ほど募集をしているが、募集をかけて5分ほどで埋まってしまうという人気ぶりで、女性も参加しやすいという。

実際、参加した人に話を聞くと、「大型連休ゴールデンウィークにさまざまな旅行も考えたが、どうしても能登のことが頭にあって、能登の皆さんの力になれたらそれは幸せな連休ではないか」と話をしていた。

それから、受け入れたシイタケ農家の人の話では、「この4カ月間、被災者同士で頑張ろうと言い合うのはちょっと気持ちが折れるタイミングだった。そんな中で、また地域の異なる人が来てくれることによって元気がもらえました。自然に笑顔がこぼれました」と、とてもいい笑顔で話していた。

被災地では、まだまだボランティアの人手が足りていない。この県、市だけではなく、民間のボランティアも募集をしている。それから、ゴールデンウィーク明けには、北陸の応援割も再び始まる。

ボランティアの皆さんが連休ということで駆けつけているということだが、発災から4カ月、まだまだ支援が必要な状況が続いている。

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