能登半島地震の発生から、1日で4カ月。
甚大な被害を受けた石川・輪島市では、1日から小中学校の給食が再開し、子どもたちの笑顔がこぼれた。
輪島市では、学校給食の調理を行っていた3カ所の施設が、地震で断水やガス管の損傷などの被害を受け、給食が提供できない状態が続き、これまで子どもたちの昼食には弁当が出されていた。
断水が解消されたことを受け、1日から9つの小学校と3つの中学校、あわせて12校で給食が再開した。
再開初日のメニューは、カレーライスと大根サラダ。
久しぶりにみんなで食べる給食に、子どもたちからも自然と笑顔がこぼれた。
小学生「おいしいと思いました」、「(給食再開は)うれしくて、いろいろなご飯が出るので楽しみです」
石川県内では、4606人が避難所や2次避難先での生活を余儀なくされている。
また、約3780戸で断水が続いていて、被災者が生活を再建するうえで厳しい状況が続いている。
輪島市の今の様子を、木村拓也キャスターが中継でお伝えする。
継続的に取材をしているが、ここに来るたびに、後ろで倒壊しているビルの景色がまったく変わっていないということに、復興の歩みが少し心配になるが、景色が変わってきているものもある。
4月1日に中継をした時には、ここに重機があり、この先で重機による住宅の解体が行われていたが、現在はきれいに更地になっている。
その隣にあった住宅も、今はきれいになっている。
同じ場所で4月に中継した時の映像を見てみると、2階が倒れてしまっていて車が1階にあるという非常に衝撃的な映像だったが、解体が進み、現在はきれいに更地になっていた。
ただ、住宅の部分はきれいになっているが、その時に下にあったとみられる車の撤去までは至っていなかった。
能登半島地震のこれまでの被害をまとめていくと、亡くなった人が245人、災害関連死が15人、行方不明が3人。
1次避難・2次避難など、まだ少なくとも4500人が避難生活を余儀なくされているという。
断水は3780戸。
普段通りの生活を営むまでに、まだ4カ月たっても厳しい現状がある。
ただ物流の部分、インフラの部分はかなり戻ってきていて、里山海道の大動脈の上り、金沢に行くところ以外は全面的に戻ってきているという。
―― 断水などは今復旧しているところもあるが、していないところもあるのか?
まだ全面復旧とまでは至っていないということで、水が足りないというところは一番苦しいのかなと感じる。
もう1つ課題なのが、ボランティア不足。
この住宅の災害ごみや、がれきの撤去には相当な人手が必要。
県や市の職員、ボランティアの募集は受け入れているが、すぐ定員がいっぱいになってしまうという。
ただ民間のボランティアは、まだまだ人手不足だということで人手が足りない。
復旧へのスピード感を、これからどれだけ増せるかが課題となる。
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